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1999 年度 実績報告書

複合電磁環境に対する適応無線通信システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11450149
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大阪大学

研究代表者

森永 規彦  大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30029102)

研究分担者 宮本 伸一  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50252614)
三瓶 政一  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50252599)
キーワードマルチメディア / トラヒック制御 / 複合電磁環境 / 適応伝送制御 / ワイヤレス通信
研究概要

本研究は,多様な無線システム環境において,かつ限りある周波数資源の範囲内で,要求されるサービス品質の異なる多様なサービスを柔軟に提供するため,伝搬路特性,トラヒック特性に応じて,アクセス方式,無線伝送方式,周波数資源の運用方式をダイナミックに制御する,高度適応無線アクセス/伝送制御技術の開発を目的としている.
本年度は,特にマルチメディアトラヒックとチャンネルの輻輳の関係について解析し,輻輳の発生を回避するための必要条件について解析した.まず,トラヒックモデルとしては,携帯電話において,音声通信を主要サービスに設定し,そこにWWWへのアクセスが加わった場合を検討した.また,検討対象のシステムとしては,TDMA (Time Division Multiple Access) を適用したシステムと CDMA (Code Division Multiple Access)を適用したシステムを想定した.
まず,TDMAシステムにおける輻輳の原因は,チャネル占有時間の長いユーザが多くなった場合に,ランダムアクセス用のチャネルを確保すると共に,その割合を、トラヒック状態に応じて制御することが,輻輳の発生回避に効果的であることが明らかになった.一方,CDMA システムにおける輻輳は,ゾーン周辺の端末ほど隣接セルへ高いレベルの干渉を与え,その結果,ゾーン全体で高速伝送サービスの可能性を低下させていることが明らかとなった.また,ゾーンからの距離に応じて割当伝送速度を制御すると,ゾーン全体の輻輳の発生を回避するために有効であるという点も明らかにした.
今後,これらの結果に基づき,具体的なトラヒック制御アルゴリズムの開発を行う予定である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Chalermphol Apichaichalermwongse .Seiichi Sampei and Norihiko Morinaga: "Adaptive Selection Techniques with an Adaptive Modulation for Indoor Wireless Packet Radio System"Proceedings of PIMRC'99. 1042-1046 (1999)

  • [文献書誌] Takumi Ito,Seiichi Sampei and Norihiko Morinaga: "A Proposal for High Bit Rate Transmission Scheme with M-Sequence Based Orthogonal Code in DS/CDMA Systems"Proceedings of PIMRC'99. 1423-1427 (1999)

  • [文献書誌] Kazumi Watanabe,Seiichi Sampei and Norihiko Morinaga: "Massage Delay Measurement-based Adaptive Access Control Scheme using Reservation TDMA/Adaptive Modulation System for Voice and Data Integrated Multimedia Communication Systems"Proceeding of PIMRC'99. 1495-1499 (1999)

  • [文献書誌] 伊藤 匠,三瓶 政一,森永 規彦: "回線交換端末共存下における可変処理利得制御を適用したDS/CDMA無線パケット伝送システムの伝送特性"電子情報通信学会論文誌B. J83-B・1. 39-48 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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