研究概要 |
1.計算機シミュレーションによる新たなPRML方式の開発検討 二層膜媒体を用いた垂直磁気記録のためのPRML方式として,新たにPR(1,2,3,3,2,1)ML方式等の高次のPRML方式について,(1,7)RLL符号及び16/17(0,6/6)符号に対する所定の誤り率を達成するのに要する所要SN比と規格化線密度の関係を計算機シミュレーションにより求め,性能の比較検討を行った.その結果,(1,7)RLL符号に対してはPR(1,2,3,3,2,1)ML方式が,16/17(0,6/6)符号に対してはPR(1,2,3,3,2,1)MLとPR(1,3,4,4,3,1)ML方式が良好な特性を示すことが明らかとなった. 2.垂直磁気記録用超高密度記録再生シミュレーションシステムの構築 計算機,任意波形発生器,スピンスタンド,ディジタルストレージオシロスコープをGPIBインターフェイスで接続し,計算機からの制御でデータのやりとりを行い,ディスクヘッド系の性能評価と各種信号処理方式の性能評価が可能な垂直磁気記録用超高密度記録再生シミュレーションシステムを構築した. 3.シミュレーション実験 上記システムを用いて単層膜媒体による垂直磁気記録のシミュレーション実験を行い,16/17(0,6/6)符号と各種PRML方式の組み合わせについて誤り率特性を求めた。その結果,E^3PR4KL方式の特性が最良となり,450kBPIの線密度において2×10^<-5>のビット誤り率を達成できた.
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