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2000 年度 実績報告書

応用層におけるインターネットトラフィック交換モデル

研究課題

研究課題/領域番号 11450153
研究機関高知工科大学

研究代表者

寺田 浩詔  高知工科大学, 工学部, 教授 (80028985)

研究分担者 今井 一雅  高知工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (20132657)
菊地 時夫  高知大学, 理学部, 助教授 (70127926)
菊池 豊  高知工科大学, 工学部, 助教授 (80242288)
本田 理恵  高知大学, 理学部, 助手 (80253334)
キーワードインターネット・エクスチェンジ / アプリケーションレイヤ / PIX / トラフィック交換モデル / 地域IX / コストモデル
研究概要

インターネットトラフィック交換モデルの一つにPIXモデルがある。このモデルでは、地域に閉じたイントラネットを作り、インターネットとイントラネットのトラフィック交換をすべてアプリケーション層で行う。PIXモデルにはいくつかの技術的な課題がある。本研究の目的は課題に対して解決手法を与える事にある。
まず、本研究を遂行する上で、高知県内に8組織からなる実証実験ネットワークを構築した。各組織は独自のインターネット接続を持ち、地域イントラネットは無線により構成した。地域内のIPアドレスはプライベートアドレスを用いた。
地域イントラネットを構成する際のアドレス空間にはプライベートアドレスの衝突やAUPの衝突の可能性がある。これらを各々NAT(Network Address Transration)とIPsecによるトンネンリングとで解決する手法を提案し、具体的な実装を示した。
アプリケーション層でのコンテンツ共有の手法については、WWWサーバの連係手法について提案を行った。特に、ネットワークの管理上重要な経路制御やアクセス制御の制約を満たした上でのコンテンツ共有について、WWWキャッシュサーバの構成手法を、イントラネット内コンテンツの共有手法とインターネットコンテンツの共有手法とに大きく分類して分析し、その仕様と具体的な実装とを示した。
この他、PIXモデルを対象としたコストモデルを提案し、PIX参加組織に流れるトラフィックに着目し、コスト計算を行った上で考察をおこなった。その結果、総トラフィックが大きい程、また地域内トラフィックが大きい程、PIXモデルが有利になることを示した。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 菊池豊: "応用層によるインターネットトラフィック交換モデル"コンピュータソフトウェア. 16・4. 46-58 (1999)

  • [文献書誌] 菊池豊: "高知応用層交換所の構築"情報処理学会研究報告 分散システム運用技術研究会. 2000年5月. 49-54 (2000)

  • [文献書誌] 西内一馬: "高知地域指向疑似IXの課題と解決法"情報処理学会研究報告 分散システム運用技術研究会. 2000年10月. 25-30 (2000)

  • [文献書誌] 廣瀬崇夫: "高知地域指向疑似IXにおけるWWWサーバ群の構成"情報処理学会研究報告 分散システム運用技術研究会. 2000年12月. 7-12 (2000)

  • [文献書誌] 正岡元: "DNSを利用したPIX内サーバへのアクセス手法"電子情報通信学会 平成13年度総合大会論文集. B-7-31. (2001)

  • [文献書誌] 西内一馬: "地域指向擬似IXにおけるコストモデルの考察"電子情報通信学会 平成13年度総合大会論文集. B-7-35. (2001)

  • [文献書誌] 廣瀬崇夫: "高知地域指向疑似IXにおけるWWWサーバ群の構成"電子情報通信学会 平成13年度総合大会論文集. B-7-207. (2001)

  • [文献書誌] 菊池豊: "インターネットテクノロジーワークショップ'99予稿集"地域IXの現状と今後の展開. 7 (1999)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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