• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

紙幣音響データを用いたニューラルネットワークによる紙幣の新旧識別

研究課題

研究課題/領域番号 11450155
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大阪府立大学

研究代表者

大松 繁  大阪府立大学, 工学部, 教授 (30035662)

研究分担者 藤中 透  大阪府立大学, 工学部, 講師 (90190058)
吉岡 理文  大阪府立大学, 工学部, 講師 (70285302)
キーワードニューラルネットワーク / 紙幣金種識別 / 紙幣新旧識別 / LVQ法 / 最適化手法 / 適応フィルタ
研究概要

本研究の目的は,紙幣の金種を識別していた紙幣識別機で発生する紙幣固有の音に着目し,2段階適応ディジタルフィルタとニューラルネットワークで紙幣識別機で発生する音響データの解析によって,紙幣の疲弊度を推定し,紙幣の金種識別と新旧識別を同時に可能にするシステムを築究するために、以下の研究を行った.
(1)ニューラルネットワークによる紙幣の疲弊度の推定手法の提案:
紙幣識別機に装着したマイクロフォンから紙幣が識別機を通過するときに発生する音響データを計測し,それに含まれる紙幣音のみを2段階適応ディジタルフィルタで抽出し,抽出された信号に含まれる特徴量をニューラルネットワークに入力して,紙幣の疲弊度を推定した.紙幣が識別機を通過するときに発生する紙幣音には,紙幣識別機固有の振動者および紙幣搬送のバラツキなどによるノイズを除去するために,2段階適応ディジタルフィルタを構築し,紙幣音のスペクトルおよびケプストラムを求めて,ニューラルネットワークの入力とした.
(2)紙幣音の特徴量の抽出法の改善とネットワーク最適化の検討:
(1)の研究で必要になる紙幣音の特徴量として,スペクトルおよびケプストラムを用いると,ニューラルネットワークの規模が拡大し,学習の収束性およびニューラルネットワークの汎化能力などの点で好ましくない.そこで,遺伝的アルゴリズムの最適化能力を用いて,ニューラルネットワークの入力として使用する紙幣音の特徴量の選択法および規模の決定を行った.

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Yosuke Ito and Sigeru Omatu: "Extended LVQ Neural Network Approach to Land Cover Mapping"IEEE Transactions on Geoscience and Remote Sensing. 37・1. 313-317 (1999)

  • [文献書誌] Fumiaki Takeda, Toshihiro Nishikage,and Sigeru Omatu: "Bank Note Recognition by Means of Optimized Masks, Neural Networks and Genetic Algorithms"Engineering Applications of Artificial Intelligence. 12・2. 175-184 (1999)

  • [文献書誌] 寺西 大,大松 繁,小坂 利寿: "音響ケプストラムを用いた紙幣の新旧識別"電気学会論文誌C,. 119C・8/9. 955-961 (1999)

  • [文献書誌] 小坂 利寿,竹谷 紀和,大松 繁,漁 邦広: "信頼性評価を用いたLVQ法による米国ドル紙幣識別"電気学会論文誌C. 119C・11. 1395-1364 (1999)

  • [文献書誌] Dongshik Kang, Sigeru Omatu, and Michifumi Yoshioka: "New and Used Bills Classification Using Neural Networks"IEICE Trans. Fundamentals. E82-A・8. 1511-1516 (1999)

  • [文献書誌] 森 興志秀,吉岡 理文,大松 繁: "ニューラルネットワークによる関数近似のεエントロピーを用いた中間層ユニット数の決定"計測自動制御学会論文集. 35・12. 1617-1624 (1999)

  • [文献書誌] Sigeru Omatu and Yosuke Ito: "Information Processing for Remote Sensing"World Scientific Publishing Co.. 570 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi