研究課題/領域番号 |
11450162
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
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研究機関 | 大阪歯科大学 (2001) 岡山大学 (1999-2000) |
研究代表者 |
更谷 啓治 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (60170817)
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研究分担者 |
満田 隆 岡山大学, 医学部, 助手 (30335591)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | インプラント / 動揺度 / オッセオインテグレーション |
研究概要 |
われわれは以前に、ヒトの歯根膜の生体力学特性を測定するために歯の動揺度白動診断システムを開発した。このシステムでは、インプラントおよび大臼歯の測定を行うには、インピーダンスヘッド部が大きすぎたので、T-Mテスタと呼ぶ簡易型装置を開発した。単一周波数の振動が歯面に加えられ、加速度信号が測定され、歯根膜の機械モビリティが計算される。歯の動きを捉えるセンサには、バイモルフ構造の圧電セラミックスを採用した。そのため、小型化、軽量化が可能になり、囗腔内の検査に適用できるようになった。模型実験によって、この装置の基本特性および臨床使用の可能性の判定を行った。歯根膜とインプラント周囲組織の力学特性を比較するために、T-Mテスタをインプラントに適用した。その結果、インプラントの動揺測定が可能であること、モビリティ・インデックス・スコアは、インプラントの方が天然歯より小さな値を示すことがわかった。われわれは、T-Mテスタで得られた知見をもとに、インプラント・ムーブメント(IM)チェッカーを開発した。適切な測定条件を決定するために、最初は天然歯で検討した。さらに、人工歯およびインプラントを用いた模型実験を行い、性能を判定した。臨床トライアルで、IMチェッカーは、インプラント動揺(安定性)と骨結合状態の長期変化を評価できることがわかった。新たに開発したIMチェッカーは、十分な測定再現性があり、歯科臨床でインプラントの動きを客観的に推定することを可能にした。
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