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1999 年度 実績報告書

複雑度にもとづくモデル集合の解析と時変制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11450164
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

木村 英紀  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (10029514)

研究分担者 山本 茂  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 講師 (70220465)
大石 泰章  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (80272392)
津村 幸治  東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (80241941)
キーワードモデル集合 / 複雑度 / 情報量基準 / スイッチング制御 / 部分空間同定 / 熱交換器 / 線形パラメータ変動システム / 統計的学習理論
研究概要

今年度に予定された研究課題は次の通りである.
(1)モデル集合の複雑度の定義と解析
(2)制御集合の複雑度の定義と解析
(3)実プラントへの応用と解析
(1)については,まず制御を考慮したモデル推定と選択の研究を行った.その結果,赤池情報量規準が制御器というフリーパラメータが存在する制御系設計の場にも拡張され得ることを示し,制御器の複雑度に関してトレードオフがあることを導くことができた.また,モデル集合同定に学習理論の概念を導入することを試みた.
(2)に関しては,時不変な制御器では同時に安定化できない二つの制御対象を時変なスイッチング制御器を使うことで同時安定化する試みを行なっている.また,オンライン部分空間同定法を使うことによる適応的制御法,ロバスト制御側に時変パラメータを導入することによる適応制御法などの開発を行なった.
(3)については,熱交換器の詳細モデルを作り,相変化や化学反応を伴う複雑な系のモデリング法について実システムに基づく考察を行なった.また高炉の同定・制御に関して,精密シミュレータを線形パラメータ変動システムとしてモデリングし,さらに線形行列不等式にもとづく制御系設計を行なうというアプローチを行ない,有意義な結果を得ている.

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] H.Oku and H.Kimura: "A recursive 4SID from the input-output point of view"Asian Journal of Control. Vol.1,no.4. 258-269 (1999)

  • [文献書誌] 奥、木村: "部分空間同定法の逐次化について"計測自動制御学会論文集. Vol.35,no.6. 800-805 (1999)

  • [文献書誌] K.Hayakawa,K.Matsumoto,M.Yamashita,Y.Suzuki,K.Fujumori, and H.Kumura: "Robust H^∞-output feedback control of decoupled automobile suspension systems"IEEE Transactions on Automatic Control. Vol.44. 392-397 (1999)

  • [文献書誌] 佐々木、津村: "シミュレータを用いた複雑システムのモデリング(高炉の場合)"日本機械学会論文集(C編). Vol.65,no.634. 2257-2264 (1999)

  • [文献書誌] 大石: "ロバスト制御のための学習理論的システム同定"電子情報通信学会論文誌A. (掲載予定).

  • [文献書誌] 山本、山内: "ロバスト安定化状態フィードバックの時変パラメータを用いた適応制御系の一設計法"システム制御情報学会論文誌. Vol.12,no.6. 319-325 (1999)

  • [文献書誌] 木村英紀: "H^∞制御"コロナ社. 255 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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