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1999 年度 実績報告書

寒冷地コンクリート構造物の診断と保存・補強システム

研究課題

研究課題/領域番号 11450167
研究種目

基盤研究(B)

研究機関北海道大学

研究代表者

佐伯 昇  北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80002004)

研究分担者 櫻井 宏  北見工業大学, 工学部, 助教授 (80187088)
三上 隆  北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00002303)
堀口 敬  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30094816)
佐藤 昌志  北海道開発局開発土木研究所, 構造研究室, 室長(研究職)
庄谷 征美  八戸工業大学, 工学部, 教授 (80006684)
キーワード診断 / 補修・補強 / 非破壊試験 / 温度解析 / ドリル / 掘削試験
研究概要

本研究の目的は、寒冷地コンクリート構造物の診断を行い、その結果から保存・補強方法を決めるシステムを確立することにある。本年度は、構造物の健全度診断手法について検討を行った。
1.診断手法の検討を行うにあたり、既に供用を終えている寒冷地鉄道橋および北方領土旧通信施設の二つの実構造物の調査を行った。測定項目は、外観調査、超音波伝播速度およびシュミットハンマーによる非破壊試験、中性化深さおよび鉄筋深査器によるかぶり深さである。さらに、構造物の温度解析を行った。
温度解析による凍結融解回数の推定値は非破壊試験より得られた強度と良い対応を示しており、これらの試験、解析を併用することにより、構造物の健全度の診断が可能であると考えられ、寿命診断、補修・補強計画へと発展させることができると考えられる。
2.コンクリート構造物の強度推定手法としては、超音波、ハンマー等の非破壊試験法があるが、推定精度が低いため、コアを抜いて直接強度試験を行う手法が最も信頼性が高い。しかし、この手法では構造物に比較的大きな孔を開けることになり、また、凍害などの劣化の表面からの進行深さを把握することが難しい。そこで、構造物の損傷を最小限にとどめ、深さ方向の劣化程度を推定することを目的に、小径のドリルによる掘削試験法の検討を行った。その結果、ドリルの掘削速度とドリルをコンクリートに押し付ける力の積で表される仕事率が、コンクリート強度と高い相関を持つことが明らかとなった。今後、強度推定のためのデータ蓄積を行い、粗骨材の影響の評価方法などの検討を進める。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 櫻 井 宏: "寒冷地コンクリート構造物の健全度とFEMによる性能評価に関する検討"土木学会北海道支部論文報告集. 56(A). 504-509 (2000)

  • [文献書誌] 櫻 井 宏: "北方領土旧通信施設のコンクリート調査"土木学会北海道支部論文報告集. 56(A). 552-557 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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