研究分担者 |
大島 俊之 北見工業大学, 工学部, 教授 (00003210)
烏野 清 九州共立大学, 工学部, 教授 (60037877)
米倉 亜州夫 広島工業大学, 工学部, 教授 (00034372)
川谷 充郎 神戸大学, 工学部, 教授 (00029357)
加藤 雅史 九州東海大学, 工学部, 教授 (50115549)
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研究概要 |
(1)インテリジェント橋梁の動向調査:国際会議等で報告された論文等によって最近の研究動向を調査し,とりまとめた成果を土木学会主催の公開講演会で報告した. (2)リモートモニタリングシステムの検討(試験的研究):走行車両によって生じる実橋主桁の加速度,変位を,携帯電話によるインターネット接続によって遠隔地で自動監視できるシステムを構築した. (3)鉄筋コンクリート橋脚(RC橋脚)の損傷度と動的特性について(実験的研究):振動台による振動実験によってRC橋脚の損傷の程度と固有振動数および減衰定数の変化との関係について実験的に検討した.特にクラックの発生状況と減衰定数との関係については,今後,より精緻な検討を行って,両者の定量的な関係を考究する必要性を示唆するような結果が得られた. (4)実橋の振動実験と地震応答解析:わが国でもっとも支間の長い3径間連続プリストレスト吊床版橋の振動実験を行い,その動的特性を明らかにして,同タイプの橋梁設計における有用な知見を得た.また,並行してFEM解析による固有値解析を行い,実験値と良好に一致する結果を得た.さらに,地震応答解析によって,鉛直方向の変位が卓越することを明らかにした. (5)走行車両による橋梁振動解析プログラムの開発:走行車両による2主桁橋の三次元動的応答解析プログラムを構築した. (6)インテリジェント化による安全係数の低減効果(解析的研究):インテリジェント化を前提とすれば,設計時における安全係数を低減できる可能性があることを構造信頼性理論によって定量的に示した. (7)繰り返し変動応力を受ける橋梁部材の確率的疲労損傷度評価(解析的研究):これまでは,各応力範囲の疲労寿命には完全相関があるとされてきたが,その問題点について論及した.
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