研究分担者 |
安福 規之 九州大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20166523)
平井 貴雄 三井石化産資株式会社, 商品技術研究所, 主任(研究職)
福田 直三 復建調査設計株式会社, 山口支店, 支社長(研究職)
大嶺 聖 九州大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60248474)
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研究概要 |
近年増加の一途をたどっている生活・産業廃棄物を有用な資源としてとらえ,地盤工学的に利活用する技術の開発が強く求められている.本研究では,焼却灰の再資源化および廃プラスチックを活用した重金属汚染土の不溶化効果について検討した.その結果,次のことが明らかとなった. 1)中型三軸圧縮試験の結果から,都市ゴミ焼却灰は強度的にサンドコンパクションパイル工法の中詰め材の代替材として有効利用可能であることが示された. 2)焼却灰の細粒分を除去することにより,透水性は向上するため,サンドコンパクションパイルの排水効果を高めると考えられる. 3)焼却灰をジオグリッド補強土の盛土材として用いると,より急勾配でしかも高盛土の施工が可能になる. 4)PETボトルなどの廃プラスチックを用いた熔融混合固化物は,汚染土の重金属を不溶化するのに大きな効果が見られる.また,この固化物は,軽量でかつコンクリートと同程度の強度を有し,地盤材料としても利用可能である.
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