研究課題/領域番号 |
11450191
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
原田 昇 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科・環境学専攻, 教授 (40181010)
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研究分担者 |
大森 宣暁 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科・環境学専攻, 助手 (80323442)
吉田 朗 東北芸術工科大学, デザイン工学部, 助教授 (70244986)
室町 泰徳 東京大学, 工学部・付属総合試験所, 助教授 (40251350)
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キーワード | GPS / PHS / GIS / 応答型意識調査 / 活動交通分析 / ゲーミングシミュレーション |
研究概要 |
本研究の目的は、プライシングを始めとするTDM(交通需要管理)政策の詳細な評価および個人の交通行動の制約を緩和する新しい交通政策の評価を目指し、アクティビティベーストアプローチに基づく活動交通スケジュールモデルの改良を行うことである。今年度の主な研究成果は以下の点にまとめられる。 1)パソコンベースの世帯の活動交通ゲーミングシミュレーションツールの開発 調査対象者に、交通環境および一日の活動スケジュール制約、予算制約、交通手段の利用可能性、施設のサービス時間帯などの諸々の制約条件と世帯員間の相互作用を認識させ、制約条件変更時の活動パターンの選択肢集合および選択される活動パターンの変化を考察可能な、GISを利用したパソコンベースの活動交通ゲーミングシミュレーションツールの開発を行った。具体的には、GISとプログラミング言語をリンクさせることで、被調査者の回答に応じてリアルタイムに制約条件を変化させながら代替案を提示できるツールを開発した。 2)応答型意識調査を用いた世帯の活動交通ゲーミングシミュレーション GISベースのゲーミングシミュレーションツールの適用例として、あらかじめ一週間の活動日誌調査を行い、同時にPHSを用いて行動軌跡データを収集した無職高齢者世帯に対して、1)のシステムを用いて新たに家庭訪問面接調査を行った。通常の調査では把握することが困難である、複数日単位での活動のトレードオフや世帯員間の相互作用を考慮して、各世帯に固有の制約条件を明らかにし、制約条件が変化した時、また種々の政策を行った時の高齢者世帯の活動パターンの変化を考察することができた。
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