• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

補強用新素材による鉄筋コンクリート造建築物の高性能化技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11450201
研究種目

基盤研究(B)

研究機関北海道大学

研究代表者

城 攻  北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00002014)

研究分担者 柴田 拓二  北海道工業大学, 工学部, 学長 (30001142)
北野 敦則  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80250471)
後藤 康明  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90170472)
小林 朗  日鉄コンポジット, トウシート事業部, チームリーダー(研究職)
明星 徹  東燃株式会社, 複合材開発グループ, 主任研究員
キーワード新素材 / 鉄筋コンクリート / せん断破壊 / 耐震補強 / ハイブリッド / 炭素繊維シート / 腰壁
研究概要

新素材を用いた鉄筋コンクリート造柱のせん断耐震補強に関して以下の検討を行った。(1)腰壁付き柱のせん断補強方法に関して実験的な検討を行った。腰壁付き柱の場合には、腰壁と柱の境界部にスリットを設けて独立柱にして扱うのが現状の方法であるが、本研究では腰壁をも補強して高耐力・高靭性化を目指したもので、腰壁と柱脚部の補強方法を実験変数として5体の試験体を作成して繰り返し水平加力実験を行った。柱の補教材には炭素繊維シート(以下CFS)を用い、窓開口部柱は一定量のCFSを巻き付けたが、壁横の柱脚部では補強高さを実験変数とした。また、腰壁の補強には鋼板を壁の両側に挟みこれを貫通ボルトで止め付ける方法を用い、鋼板の幅と高さおよび断面形状(帯板、等辺アングル、不等辺アングル)を実験変数とした。この結果、a)腰壁および柱脚の必要補強高さは、柱せいの3分の2以上であること、b)柱脚CFSの両端部は壁補強鋼板に定着させる必要があること、c)柱の曲げ耐力はCFS補強によって2割以上の上昇が期待できること、d)上記のaとbを満足する補強を行えば荷重変形履歴ループがエネルギー吸収能力の高い紡錘形に改善されること、等を明らかにした。(2)2本の柱間に挟まれる腰壁の地震時挙動を把握するために、応力状態が明快であり、腰壁端部の側圧を計測できるロードセルを内蔵した鋼製柱を用いた1スパン腰壁試験体を2体製作して、水平加力実験を行い、高さ方向の腰壁抵抗力分布と腰壁の破壊形式を調べた。(3)新素材を用いたハイブリッド形シートの力学的性状について既往の文献調査を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松浦眞佐代,奥田尚光,北野敦則,後藤康明,城 攻: "炭素繊維シートを用いたRC造腰壁付き柱の耐震補強性能"日本建築学会北海道支部論文報告集. 73号(発表予定). (2000)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi