研究課題/領域番号 |
11450224
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
塩崎 賢明 神戸大学, 工学部, 教授 (20127369)
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研究分担者 |
児玉 善郎 産業技術短期大学, 構造工学部, 助教授 (80243327)
高見沢 実 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (70188085)
中林 一樹 東京都立大学, 都市研究所・大学院・都市科学研究科, 教授 (80094275)
濱田 甚三郎 首都圏総合計画研究所, 代表取締役(研究職)
竹山 清明 京都府立大学, 人間環境学部, 助教授 (60227064)
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キーワード | 自力仮設住宅 / 増殖型仮設住宅 / 応急仮設住宅 / プレハブ / 仮設市街地 / サバイバルキャンプ / 震災復興 |
研究概要 |
本年度の研究計画は、阪神淡路大震災における自力仮設住宅の実態調査、増殖型仮設住宅システムのモデル作成および、東京における仮設市街地の構想計画の作成であった。 1.阪神淡路大震災被災地の自力仮設住宅については、過去に2度の調査を行っており、今年度はそれらの追跡調査の準備を行ない、自力仮設住宅を建設し、居住している住民に対する意識調査の結果を分析し、今後の増改築や建替の意向を把握した。 仮設住宅居住者の多くは、従前居住地での復興を望みながら、応急仮設住宅に当選せず、自ら仮設住宅を建設せざるを得なかったこと、一刻も早い復興を望んだことなどが明らかとなった。 2.増殖型仮設住宅については、システム概念の検討を行った。次年度において、プレハブ系を中心に具体的な建設システムのモデルを考え、あわせて、資金援助システムを作成する。 3.東京における仮設市街地の構想については、昭和記念公園において一般市民約1000人が4日間にわたって仮設居住を体験する「サバイバルキャンプ」を実施し、仮設居住の具体的な可能性について、貴重なデータを得た。参加者は仮設居住の具体的方法について、各種の仮設住宅を現場で構築し、提案を行った。また、モデル的な仮設住宅の「村」において、初対面の「被災者」が共同して住む、居住のルール作りを体験する中で、仮設市街地がどのように形成しうるかを模索した。これらは、仮設市街地の可能性を検討する重要なデータとなった。
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