研究課題/領域番号 |
11450225
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
萩島 哲 九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (70038090)
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研究分担者 |
出口 敦 九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 助教授 (70222148)
山野 善郎 九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 助教授 (10212292)
竹沢 尚一郎 九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (10183063)
坂井 猛 九州大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30253496)
有馬 隆文 九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 助教授 (00232067)
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キーワード | 景観構造 / 名所図録図会 / 3次元CG / 地形タイプ / 縁起・由緒 / 神社境内 / 数量化III類 |
研究概要 |
本研究課題は、明治期の名所図録図絵に掲載されている神社が名所とされたその背景を、(1)図録内に記載されている縁起・由緒から名所の歴史的背景と神社の境内の空間構成、(2)神社をとりまくマクロ的景観構造を3次元CGで再現して可視領域の特徴、(3)名所特有の地形の特徴などから明らかにすることを目的としている。 本年度は、福岡県名所図録図会に記載された141の神社を対象に、以下の4つの課題で現地調査、資料収集を行い、次年度に実施する分析用のデーターベースの作成した。 1.明治期の地図(1/25,000)により地形の定性データを作成:神社が立地している位置を地図中で確認し、周辺のフィジカル状況(岬、河川、平野、盆地、山辺、山頂等)をカテゴリーデータとして作成した。 2.神社を中心に5km範囲の空間の標高メッシュデータを作成:「国土数値情報」をベースに当時の地形をよりよく反映している明治33年陸地測量部地図により修正して、標高のメッシュデータを作成した。これを3次元CGで再現して、神社から見える周辺の可視領域面積、スカイラインの複雑さなどの景観指標を算定してデーターベースを作成した。 3.神社境内の空間分析を行うためのデータ作成:図録に描かれている神社の境内図および福岡県神社誌、神社明細帖から、社格、境内の敷地面積、境内内の建物棟数、鳥居、神池の数などの数量データ及びカテゴリーデータを作成した。 4.神社にまつわる縁起・由緒の調査:名所図録に書き込まれている由緒・縁起から、地形、境内、社殿の各項目に関して記載されているキーワードを整理した。
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