研究概要 |
13年度は、11,12年度の成果に立ち、研究の総括を行うとともに、建替え事業を機軸としながらも、リニューアル、リノベーション(改修)まで射程に入れ、ストックハウジングにおける事業手法、職能のあり方、行政の支援のあり方を探った。具体的には以下のような4種類の調査を実施した。 (1)職能団体調査:マンション建替え、共同建替えに関わる職能団体をえらびインタビュー、資料収集調査、意見交換を行なった。 ・再開発コーディネーター協会、集合住宅維持管理機構 (2)関西の公的賃貸共同住宅のリノベーション事例について資料収集を行いその全貌を掴むとともに、一部屋増築、エレベータ設置工事を実施した団地の住民を対象にアンケート調査を実施した。 (3)行政調査:関連する施策の動向をつかみ今後の方向を探るため、自治体に対してアンケート調査を行った。 (4)ストック先進国であるデンマーク、ドイツ、オランダにおける共同住宅、団地のリノベーション、再生事業調査を行い、併せて海外の研究者との情報交流を図るなかで、研究内容の点検、考察を深めた。 これまでの成果を論文にまとめ、建築学会等に発表した。
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