研究課題
基盤研究(B)
1.日本における痴呆性高齢者の研究動向の分析 建築、社会学、医学、看護、環境心理等の分野で過去20年間に発表された痴呆性高齢者の環境研究511件について、生活行動研究、施設形態研究、空間認知研究、施設評価研究等に分類し、今後の課題を明らかにした。2.痴呆ユニットの機能と特徴 アメリカとデンマークの痴呆ユニットへの環境とケアの特徴について、文献およびデンマークは実地調査により捉え、比較検討を行った。3.痴呆性高齢者環境配慮尺度の開発と有効性の検討 安全と安心への支援、見当識への支援、機能的能力への支援、環境における刺激の質と調整、生活の継続性、プライバシーの確保、自己選択への支援、入居者との触れあいの促進の8次元合計51項目から構成される尺度を開発した。ユニット化 された施設や痴呆専用棟のある施設の環境配慮得点が高いことが明らかになった。4.介護職員のストレスと環境配慮 パブリックヘルスリサーチセンター版ストレスチェックリストで捉えた施設介護職員のストレス反応に、上記尺度による環境配慮の程度が影響を及ぼすことが明らかになった。5.Professional Environmental Assessment Protocol(PEAP)日本版の開発と適用 痴呆性高齢者への環境とケアの配慮を詳細に観察によって捉えることができるPEAP日本版を開発し、ユニットケア施設に適用してPEAP日本版の有効性を検討した。6.PEAP短縮版によるデンマークの痴呆ユニットの評価の試み 高い水準でケアと環境配慮が実践されているデンマークにおいてPEAP短縮版を用いた調査を実施して、日本との比較検討を行った。
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