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1999 年度 実績報告書

ハギア・ソフィア大聖堂学術調査にもとづく古代末・初期中世のドーム構造に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11450230
研究種目

基盤研究(B)

研究機関筑波大学

研究代表者

日高 健一郎  筑波大学, 芸術学系, 助教授 (30144215)

研究分担者 河辺 泰宏  愛知淑徳大学, 現代社会学部, 教授 (70195139)
加藤 史郎  豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (40023303)
佐藤 達生  大同工業大学, 工学部, 教授 (40131148)
キーワードハギア・ソフィア大聖堂 / ドーム / 施行方法 / モルタル / 初期キリスト教建築
研究概要

本年度は、ハギア・ソフィア大聖堂中央ドームの施工線の解析を進めた。6世紀に刻された南北2本の施行曲腺の実測結果から、最小二乗法で各円弧の半径と中心を確定したが、その際、既往研究では計算に含められていた端部の点を除外し、コーニス全体の外向き並行移動とコーニスの変形を分離したことにより、より正確な数値を得た。この成果は別記のように論文としてまとめ、2000年度にイスタンブールで開かれる国際学会で発表する。ハギア・ソフィア学術調査では、6〜14世紀にわたるいくつかの材料試料を採取しており、その分析のため、備品(顕微鏡)を購入し、ミラノ工科大学ロンバルディーニ教授の協力を得て標本作成と微細観察を進めている。構造解析関係では、実測結果にもとづいてドームと下部構造の耐震性能評価を進め、解析結果をまとめている。
日本チームによる大聖堂実測結果の検討・考察には、1940年代からファン・ナイスによってさなれた実測との比較が重要である。ファン・ナイスの野帳ほかの資料が保管されるダンバートン・オークス研究所(ワシントン)では、ドームおよび南北、東西大アーチ、テュンパヌムを中心として、半世紀前の実測・目視調査との比較を目的とする詳しい史料研究を行った。研究結果は、関連文献を参照しつつ、現在進行中である。2001年春に開かれる研究成果報告会に向けて成果のとりまとめを急いでいる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐藤達生、日高健一郎、加藤史郎、河辺泰宏: "Geometrical analysis of the setting lines and the original form of the main dome of Hagia Sophia reconstructed in the 6th century"IASS International Symposium:Bridging large spans. 発表予定. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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