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1999 年度 実績報告書

均一液相法による複酸化物系機能性セラミックスの微構造制御

研究課題

研究課題/領域番号 11450249
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大阪大学

研究代表者

吉川 信一  大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (10127219)

キーワード機能性セラミックス / 複酸化物 / 均一液相法 / ゾルーゲル法 / 微小重力 / 高温超伝導体 / 透明導電体 / 高強度材料
研究概要

機能性セラミックスでは複数種類の金属元素を含む複酸化物とすることによって、優れた機能性が実現されて来た。本研究では金属イオンの種類に限定されない適用範囲の広い均一液相法を創出し、機能を複合した大きな格子定数をもつ超格子からなる新規な層状化合物や、微構造を制御したナノ複合材料などの機能性セラミックスを創成することを研究目的とした。本年度には、クエン酸法および微小重力場法を、混合する原料塩の溶解度がかなり異なる物質系として高温超伝導体 La_2 Ca_<n-1> Cu_n O_<2n+2> および透明伝導体(ZnO)_m In_2 O_3 を、ともに溶解度の高い系として高強度材料 ZrO_2-Al_2 O_3 系に適用した。先ずこれらの系について原料となる金属塩の混合水溶液に対して、クエン酸を添加して加熱熟成してゲル化したのちに焼成した。X 線回折や EXAFS およびラマン分光などによって構造を検討すると、水溶液中における均一混合状態が保たれるまま複酸化物に転換していることが明らかにした。また落下塔による微小重力環境化において、混合塩水溶液を急速に予備凍結したのちに凍結乾燥機によって乾燥すると、1G下に比べて析出する金属塩の混合状態は均一であり、結晶性が向上することが明らかになってきている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 吉川信一: "均一液相法によるZnO-In_< 2> O_< 3> 系透明導電物質の低温合成"粉体および粉末冶金. 46. 189-193 (1999)

  • [文献書誌] 吉川信一: "層状無機物質における新機能性"科学工業. 50. 514-517 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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