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2002 年度 実績報告書

ゼオライトの結晶化過程の解明と制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11450309
研究機関早稲田大学

研究代表者

松方 正彦  早稲田大学, 理工学部, 教授 (00219411)

研究分担者 菊地 英一  早稲田大学, 理工学部, 教授 (90063734)
キーワードMFI / ゼオライト / MCM22 / メソポーラス / 結晶化
研究概要

今年度、我々は、MFI、MCM-22、MCM-41といった各種ゼオライト朴及びメソポーラスマテリアルの合成、反応への適用、キャラクタリゼーションについて検討した。
MFIゼオライトは、従来のコフィン型結晶とはモルフォロジーのことなる、ナノ粒子の集合体である物の合成が可能になった。これをもちいることで、コフィン型結晶にはないメソ細孔を有したMFIゼオライトとしての特性を発揮した反応が可能となることがわかった。
MCM-22ゼオライトはベンゼンとほぼ同等の大きさのミクロ孔をもち,形状選択性触媒として期待されている。本研究では既往のゼオライト合成法である水熱合成法ではなく,当研究室独自のドライゲルコンバージョン法によってMCM-22を得ることに初めて成功した。MCM-22を用いてトルエンのアルキル化を行ったところ,USY、ZSM-5など他のゼオライトよりもMCM-22は高活性で、高いパラキシレン選択性示すことを見出した。
一方で、MCM-41をはじめとするシリカメソ多孔体は、触媒担体などとしての利用が期待されている。MCM-41は一般にシリカ源、界面活性剤、アルカリ源を混合し、水熱合成工程を経て得られる。ところが、本研究では、CTMABrをテンプレートとしてシリカメソ多孔体を合成する際に、原料にアンモニアを加えておくと水熱合成工程を経ることなく、原料の混合、かくはん、乾燥工程のみで迅速にMCM-41が合成できることを見出した。現在、その結晶化機構について検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S.Inagaki, M.Matsukata: "Synthesis of MCM22 Zeolite by Vapor Phase Transport Method"Studies Surface Science and Catalysis. 142. 53-58 (2002)

  • [文献書誌] M.Matsukata: "Crystallization Behavior of Zeolite Beta"Microporous and Mesoporous Mat.. 56. 1-10 (2002)

  • [文献書誌] P.Sharma, M.Matsukata: "Hydroisomerization of Tetralinon Zeolite Beta"Fuel. (in press). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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