• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

枯草菌を用いた環境調和型多機能微生物農薬の創製

研究課題

研究課題/領域番号 11450312
研究機関東京工業大学

研究代表者

正田 誠  東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (70023489)

研究分担者 北 宜裕  神奈川県農業総合研究所, 生物資源部, 主任研究員
キーワード枯草菌 / 微生物農薬 / 化学農薬耐性 / キチナーゼ / 植物病原菌 / 苗立枯病 / 根腐病 / 抗菌物質
研究概要

1.殺菌剤(ネビジン)耐性菌を収得することに成功した。この菌のiturin生産性は安定していたが、surfactin生産性は低下した。
2.この耐性菌を農地に用いて植物病抑制試験を行ったところ、育苗の段階で使用することが有効であることが判明した。
3.農業モンカット耐性は元株RB14Cが保持していることが明らかになった。
4.RB14Cとモンカットの併用試験をポットにより実施し、使用するモンカットの量を1/5に減らすことができることを証明した。
5.トマトの苗立枯病に対する効果をテストした結果、菌体かん注あるいは発芽種子処理と農薬フルトラニルのかん注を組み合わせると高い効果がみられた。
6.キュウリホモプシス根腐病の抑制テストを実施した。キュウリの菌を移植する時RB14Cの菌体懸濁液を根に浸す処理によって顕著な病害抑制がみられた。
7.キチナーゼ遺伝子をRB14Cおよび枯草菌MI113に導入し、キチナーゼを生産することを確認した。各種の病原菌とキチナーゼ遺伝子保育菌を混合すると病原菌の菌糸の成長が抑制されることが実証された。
8.iturin生合成遺伝子のクローニングに成功した。
9.サーファクチン耐性遺伝子をクローニングし、その特性を明らかにした。今まで知られている多剤耐性遺伝子と相関性を示した。この遺伝子の増幅はサーファクチンの生産性の向上にはつながらなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] M.Kondo, M.Hirai, M.Shoda: "Co-utilization of Bacillus subtilis and Flutolanil in Controlling Damping-off of tomato Caused by Rhizoctonia solani"Biotechnol. Letts.. 22. 1693-1697 (2000)

  • [文献書誌] M.Kondo, M.Hirai, M.Shoda: "Integrated Biological and Chemical Control of Damping-off Caused by Rhizoctonia solani with Bacillus subtilis with RB14-C and Flutolanil"J. Biosci. Bioeng.. 91(2). 173-177 (2001)

  • [文献書誌] K.Tsuge, T.Akiyama, M.Shoda: "Cloning, Sequencing and Characterization of Iturin A Operon"J. Bacterial. 183(21). 6265-6273 (2001)

  • [文献書誌] K.Tsuge, Y.Ohta, M.Shoda: "Gene yerP, Involved in Surfactin Self-Resistance in Bacillus subtilis"Antimicro. Agents Chemother.. 45(12). 3566-3573 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi