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2000 年度 実績報告書

1,3-双極型の活性酸素種の構造と反応制御

研究課題

研究課題/領域番号 11450339
研究機関名古屋大学

研究代表者

沢木 泰彦  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30023120)

研究分担者 石黒 勝也  名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (40202981)
キーワード酸素酸化 / 活性酸素種 / 一重項酸素 / 求電子性 / ラジカル性 / スルフィド
研究概要

酸素酸化は、酸素で覆われた地球上で最も基本的な化学変換であり、工業的にも学問的にも極めて重要である。本研究は、酸素酸化において最も基本的で重要な活性酸素種X00(Xは種々の元素)の構造と反応性について実験的に解明し、活性酸素種の反応性制御のための反応設計を目的とするものである。XOOの構造としては、1,3-双極性、1,3-ジラジカル、環状構造が可能である。その反応性としては、イオン性とラジカル性、求核性と求電子性の複合した両生を示すことが予想される。
まず、配位子によるXOOの反応性の制御についてポイントをしぼり研究を行った。種々の配位が可能なパースルホキシド(X=S)について、配位と反応性の相関について実験的に検証した。Sへの配位方式により、XOOの反応性が変換することを実験的に立証した。具体的には、スルフィドと一重項酸素の付加物に対するアルコール類の効果を実験的に求めた。求核性から求電子性への反応性変換が可能であり、活性酸素種の構造と反応性の相関関係を求めることが出来た。
最も基本的である酸素活性種XOOの構造と反応性について、今迄の知見を集め総合的に考察した。Xの種類によりその構造と反応性は大きく変化し、イオン性とラジカル性、求核性と求電子性の複合両生の活性が出現することが示される。このことは、基質によってその反応性が変化することを意味し、極めて興味深い活性種の設計が可能であることを示唆するものである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Ishiguro,Y.Sawaki: "Structure and Reactivity of Amphoteric Oxygen Species"Bull.Chem.Soc.Jpn.,. 73. 535-552 (2000)

  • [文献書誌] M.Kimura,S.Inoue,K.Shimada,S.Tokito,Y.Sawaki: "Spirocycle-Incorporated Triphenylamine Derivatives as an Advanced Organic Electro-Luminescent Material"Chem.Lett.,. 192-193 (2000)

  • [文献書誌] S.Tokito,K.Noda,M.Kimura,K.Shimada,Y.Sawaki: "Highly Efficient Blue-Green Emission from Organic Light-Emitting Diodes Using Dibenzochrysene Derivatives"Appl.Phys.Lett.,. 77. 160-162 (2000)

  • [文献書誌] 沢木泰彦: "活性酸素種の反応の新展開"オレオサイエンス. 1(in press). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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