研究課題/領域番号 |
11450396
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
資源開発工学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤田 和男 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40272398)
|
研究分担者 |
加藤 淑史 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (50010989)
藤永 好宣 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40010988)
六川 修一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50183710)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
キーワード | 非在来型ガス資源 / メタンハイドレート資源量 / シミュレーションモデル / ハイドレートの分解・生成 / 多孔質媒体 |
研究概要 |
最近、日本近海におけるメタンハイドレートは非在来型のガス資源として期待されている。第2章に"メタンハイドレート層の探査分布と資源量"として報告したようにメタンハイドレート鉱床は旧ソ連、アメリカ、カナダの陸上、主に大西洋、太平洋の大陸棚に沿ってアメリカの北部と中央部および日本周辺部に確認されている。この報告書はメタンハイドレート資源の最近のデータについてまとめた。全世界における最も確からしいメタンハイドレート原始資源量は2,100兆m^3(これは地球上の在来型天然ガスの原始地表量の倍の規模である)と見積もられる。 次に、将来の資源開発を目指して、メタンハイドレート分解に伴う一次元でのガスおよび水の挙動推定するための数値モデルを開発した。このモデルはメタンと水の2成分からなる。これは多孔質媒体内でのガスと水の流れ、ハイドレートの分解および熱の収支を考慮した。ここで開発したシミュレータはメタンハイドレート分解によるメタンガス生産量予測に役立つ。最後に、ハイドレートの飽和した多孔質媒体内の浸透率について実験的研究を行った。この実験では初歩的段階として擬似ハイドレートとして氷を用いた。結果は第4章に示すように、固体の増加に従って急激に浸透率の減少が起こるメカニズムが判明した。本研究で構築したシミュレータのFortranプログラムおよびこの研究に関連した主な発表文献については報告書の付録に収めた。
|