研究課題/領域番号 |
11460015
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松尾 英輔 九州大学, 農学研究院, 教授 (90038232)
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研究分担者 |
木島 温夫 滋賀大学, 教育学部, 教授 (70026615)
新美 芳二 新潟大学, 農学部, 教授 (20018790)
樋口 春三 東京農業大学, 農学部, 教授 (00130310)
安川 緑 旭川医科大学, 医学部, 講師 (10210246)
吉長 元孝 広島国際大学, 医療福祉学部, 教授 (10230781)
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キーワード | 園芸 / ガーデニング / 農・園芸活動 / 健康法 / 療法 / 園芸療法 |
研究概要 |
初年度の調査結果を踏まえて調査内容の一部手直しを行い、全国の18道府県を対象に昨年とほぼ同じ合計約8000通のアンケートへの回答依頼を送付した。その回収率は全体の平均で40%であった。道府県別にみると、25%から50%まで回収率はさまざまであったが、概して都市域で低く、地方で高い傾向は初年度と同じ傾向であった。今年度までにアンケート調査の依頼と回収はすでに30都道府県で終わり、その集計と分析にあたっているが、来年度前半にはほぼ当初の計画どおり調査用紙の回収を終える見込みが得られたので、後半にはその整理と分析を急ぎたい。 本研究に関して、2000年7月20-22日にシカゴ(アメリカ合衆国)で行われた第6回国際人間・植物シンポジウムで、調査チームの結成と主として九州での調査で得られている成果を発表した。その主な内容は、福祉施設、医療施設における園芸の活用に関する実態調査を、医療、看護、園芸、教育など異なる分野の人たちが全国的な共同研究チームを結成して行っていること、精神病院や精神発達障害者施設での活用率が高いこと、園芸を活用するうえでの問題として園芸と対象となる人を理解している指導者がいないこと、活動の成果を評価する方法がはっきりしないこと、日本では園芸療法に対する関心が高まってはいるが、施設等でその内容を理解している人は意外に少ないことなどである。この発表に対して、参加者の関心は高く、かなりの質問があった。主に調査内容に関するものであったが、それらを統一したうえで施設や病院での園芸活動についての国際比較をしようという提案も出された。発表内容は2001年末に論文集として発行される予定であり、すでに原稿も送付済みである。
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