研究課題/領域番号 |
11460038
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
牧 正敏 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (40183610)
|
研究分担者 |
柴田 秀樹 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (30314470)
人見 清隆 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (00202276)
|
キーワード | カルシウム結合タンパク質 / penta-EF-hand / ALG-2 / peflin / 相互作用 / ヘテロダイマー / アポトーシス |
研究概要 |
我々は、カルパインやALG-2と同様に5つのEF-handをもつタンパク質としてpeflinを発見したが、特異抗体を作製して生化学的解析を行ない、peflinがALG-2とヘテロダイマーを形成していることを明らかにした。そこで、両者の結合部位を推定するため、ALG-2との相互作用を酵母two-hybrid法により解析した。その結果、EF-4/5がダイマー形成部位であることが判明した。さらに、ヒト胚性腎細胞HEK293にトランスフェクションして発現解析を行ったところ、ともにEF-5欠損体は半減期が著しく短く、培地中にプロテアソーム阻害剤を添加することによって検出が可能となった。EF-5はダイマー形成に必須であり、peflinおよびALG-2はダイマーを形成することにより、蛋白質の折りたたみが正確に起こり、安定化すると考えられる。一方、peflinの新規相互作用因子を探索するため、HeLa cDNAライブラリーを用いて酵母two-hybrid法によるスクリーニングを行ったが、ALG-2が陽性クローンとして得られた。その他のクローンは、種々の判定基準から擬陽性と判断された。peflinとALG-2がヘテロダイマーを形成していることから、両者を同時に発現させたthree-hybrid法を構築して探索する必要があると思われる。一方、ALG-2を'bait'にして同ライブラリーを探索した結果、peflinとともに、既にその相互作用因子として報告されているAlixが陽性クローンとして得られた。現在、さらに新規相互作用因子としての可能性がある2つのクローンについて解析中である。ひとつはアネキシンXI、他は、ヒトゲノムデータベース上で機能未知となっており、今後の展開が期待される。
|