研究概要 |
(1)アラビドプシスP450欠損株の取得 アラビドプシスT-DNA変異株からCYP71B11,CYP86A1,及びCYP86A2の欠損株を選定し、ホモ接合体を取得した。これらの内、CYP86A1欠損株は除草剤ピリブチカルプに過感受性を示した。また、CYP71B11とCYP86A1のcDNAを取得して、それらを酵母に発現し、各種基質の代謝分析を行い、CYP71B11がトランスケイヒ酸を、CYP86A1が脂肪酸を代謝することが判明した。 (2)単子葉及び双子葉植物の薬物代謝型P450遺伝子の取得 イネのcDNAライブラリーをスクリーニングし、新規P450の分子種のcDNAクローンを取得した。 (3)薬物代謝型P450遺伝子の各種植物種での分布 タバコCYP71B11のプロモーターに、レポーター遺伝子GFPを結合し、タバコに形質転換したところ、NAにより、茎の皮層に特異的に誘導発現が認められた。
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