研究課題
基盤研究(B)
共同研究を予定している森林総合研究所の人工気象室を使用し、主要広葉樹を温暖化環境(高 CO_2、4℃上昇時の気温)で栽培して葉の光合成能力を測定した。この測定には本研究で申請する高精度光合成蒸散測定装置(LI-6400)を用いる。また、現有の変調型葉緑素蛍光測定装置を利用して、葉の活性を推定する。この測定と並行して、マイマイガなど雑食性の幼虫を利用し、食害試験を実施予定であったが、材料の入手ができず、葉の切除試験にとどまった。残存葉に対し、これらの測定後、葉の化学成分の変化を現有の高速液体クロマトグラフィーなどで分析し、防御物質の推定と定量を行っている。温暖化環境で予想される葉の形態変化や水利用効率の変化を、現有のレーザー顕微鏡と木部圧測定装置で測定する。これにより、特に温暖化環境で予想される水利用効率の変化を定量的に解明できる基礎を模索中である。また、育種目標を掲げるべく、基礎情報の文献整理を実施した。
すべて その他
すべて 文献書誌 (3件)