研究概要 |
1.日本栽培漁業協会奄美事業場で人工孵化・飼育した仔魚を使い,成長初期の感覚器(網膜,味蕾,嗅上皮,側線系,内耳)の形態的発育を光顕と走査電顕で調べ,以下の知見を得られた。 (1)網膜 ふ化後14時間(14h),網膜と中枢との神経連絡形成;2d,錐体他の細胞層形成;3d,色素上皮層形成・摂餌開始;7d,area lateralis形成・水平細胞2層。 (2)味蕾 7d,最初に味蕾が上唇に形成;9d,口腔内上皮と鰓弓上皮に密度高密度。 (3)嗅上皮 13h,球状の嗅上皮形成;18h〜12d,嗅上皮伸長。 (4)内耳 ふ化時,厚さが等しい耳胞細胞層・耳石2個;18h,繊毛をもつ感覚斑形成;2d,内耳管形成;8d,内耳壁ほぼ骨化。 (5)側線系 クプラはふ化前に形成;ふ化時,頭部に巨大なクプラ1対・体側に8対のクプラ・遊離感丘は繊毛をもつ。
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