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1999 年度 実績報告書

魚類卵に存在する分子多様性レクチンの生物学的機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11460094
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東北大学

研究代表者

村本 光二  東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (90157800)

研究分担者 神谷 久男  北里大学, 水産学部, 教授 (80011964)
永沼 孝子  東北大学, 大学院・農学研究科, 助手 (50250733)
小川 智久  東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (80240901)
実吉 峯郎  帝京科学大学, 理工学部, 教授 (20002339)
キーワードレクチン / サケ / スチールヘッドマス / 魚卵 / 糖鎖認識 / ラムノース / 低密度リポタンパク質リセプター
研究概要

サケ科魚類であるスチールヘッドマス(Oncorhynchus mykiss)の未受精卵から3種類のラムノース結合特異的レクチン(STL1、STL2、STL3)を精製した。これらは,それぞれ28kDa,21.4kDa,21.6kDaのサブユニットが非共有結合によりホモダイマーを形成していた。STLの1次構造をアミノ酸配列及びcDNAクローニングから決定したところ,いずれも約95アミノ酸残基からなるドメインがSTL1(266アミノ酸残基)では3回,STL2(195アミノ酸残基)とSTL3(195アミノ酸残基)では2回,タンデムに繰り返された構造から構成されていた。このドメインは糖鎖認識ドメイン(CRD)と考えられ,低密度リポタンパク質リセプター・スーパーファミリーに相同性がみられた。STL1は雌雄の肝臓,腎臓,鰓,心臓に,STL2とSTL3は卵巣に特異的に検出された。受精後,20ug/g含まれていたSTL2とSTL3は徐々に減少し,孵化に最低レベル(5ug/g)になった。RT-PCRによる解析から,STL1は肝臓で,STL2とSTL3は卵巣で発現していることが分かった。STLには卵黄タンパク質との結合性がみられ,ラムノースによって阻害を受けた。以上の結果から,STL1〜STL3は,生体防御と発生に分業して機能していると予測した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Masato Yamaguchi: "Isolation and characterization of a mannan-binding lectin from the freshwater cyanobacterium (blue-green algae) Microcystis viridis"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 265・3. 703-708 (1999)

  • [文献書誌] Tsuyoshi Shirai: "High-resolution structvre of the conger eel galection,congerin I,in lactose-liganded and ligand-free forms"Structure. 7・10. 1223-1233 (1999)

  • [文献書誌] Masato Yamaguchi: "Purification and characterization of Microcystis aevuginosa (freshwater cyanobacterium) lectin"Comp. Biochem. Physiol. Part B. 123・1. 33-45 (1999)

  • [文献書誌] Koji Muramoto: "Functional and structural characterization of multiple galectins from the sgkin mucus of canger eel, Conger myriaster"Comp. Biochem. Physiol. Part B. 123・1. 33-45 (1999)

  • [文献書誌] Tomohisa Ogawa: "Accelerated evolution in the protein-coding region of galectin cDNAs, Congerin I and Congerin II, from skin mouse of conger eel"Biosci. Biotechnol. Biochem.. 63・7. 1203-1208 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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