研究課題/領域番号 |
11460102
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
武部 隆 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (30093264)
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研究分担者 |
實 清隆 奈良大学, 文学部, 教授 (70001229)
碓井 照子 奈良大学, 文学部, 教授 (30068829)
吉野 章 京都大学, 大学院・農学研究科, 助手 (80240331)
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キーワード | GIS / 地域営農支援システム / 地籍図 / デジタルベースマップ / ポリゴン / 筆界点 |
研究概要 |
平成11年度の本研究で明らかになった諸点は、次のとおりである。 (1)T村I集落の3種類の異なる年代の筆界点の測量座標値データから筆界を作成し、地籍情報に関するデジタルベースマップを作成した。異なった年に測量された筆界点の座標値データであっても、地籍図根三角点網があれば、異なる年代に測量されたデジタルな筆界をモザイク状に結合することは容易であり、その誤差は少なかった。 (2)測量データは一般的にSIMAフォーマットでデジタルに保存されているので、既成のGISソフトで容易に一筆地(ポリゴン)を作成できた。しかし、光波測距機やトータルステーション以前の測量データは、記録媒体も旧式なので、紙に出力された観測記簿のx、y座標値を手入力して地図を作成するか、紙の地籍図のスキャニングからベクトル情報に変換するか、あるいは1/2500のデジタルマップからコピーし、細部を修正するなどの工夫が必要であった。 (3)地籍測量では、筆界点の位置精度が、農山村の宅地で1/500から1/1000、田畑で1/1000、山林で1/2500から1/5000で作成されるので、地籍測量をベースにGIS導入時の農村における地籍情報デジタルベースマップを1/500から1/1000レベルで作成しておけば1/2500レベルに縮小しても位置精度上の問題は生じなかった。
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