研究課題/領域番号 |
11460102
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
武部 隆 京都大学, 農学研究科, 助教授 (30093264)
|
研究分担者 |
實 清隆 奈良大学, 文学部, 教授 (70001229)
碓井 照子 奈良大学, 文学部, 教授 (30068829)
吉野 章 京都大学, 農学研究科, 助手 (80240331)
|
キーワード | GIS / 中山間地域等直接支払 / 地籍データ / 標高線 / 法線 / ポリゴン |
研究概要 |
平成12年度から、中山間地域等への直接支払が5年間にわたり実施されることになった。本年度の本研究では、この制度における対象農地への直接支払額算定作業を行うにあたって、農地の測定や団地の取り方により算定額が違ってくることを考慮して、それを比較検討することができるシステムを開発した。 本システムでは農地の標高データを解析するする必要があるため、基本GISのArc ViewにArc View 3D Analystおよび空中写真の取り込みのためのArc View Image Analystを組み込んで使用した。地形データは、中山間地域等直接支払の対象候補地の中から任意に選択し、架空の農地・林野・農道等の地籍データを作成した。その際、簡略化のため、5mグリッドの微細地形データ(実際の地形図から発生させたDEM)を代用した。 まず、所有者データ、地籍データ、背景に投影された標高線を参考にしながら、農道等で区切られ、しかも地形的に連続した一連の農地の外周を線引きし、ポリゴンを発生させ圃区とする。次に、ひとつひとつの圃区内の標高線を参考にしながら法線(斜面の傾斜方向の線)をマニュアルでポリラインとして線引きする。ひとつの圃区にポリラインを3本程度発生させ、1本ずつの地形断面の表示および傾斜角度を計算するアルゴリズム、さらに選択された圃区の外周ポリライン上の標高値から法線(最高点と最低点を結ぶ線)を自動発生させる。 以上のようなシステムを開発し、実際にシミュレーションを行った。来年度の研究では、いっそうの成果を上げることができると考えている。
|