研究課題/領域番号 |
11460102
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
武部 隆 京都大学, 農学研究科, 教授 (30093264)
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研究分担者 |
實 清隆 奈良大学, 文学部, 教授 (70001229)
碓井 照子 奈良大学, 文学部, 教授 (30068829)
吉野 章 京都大学, 農学研究科, 助手 (80240331)
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キーワード | GIS / 中山間地域等直接支払い / デジタルマップ / 傾斜度 / 農業センサス / 地域農業分析 |
研究概要 |
平成13年度の本研究で、明らかになった諸点は次のとおりである。 1.平成12年度から、中山間地域等への直接支払が5年間にわたり実施されている。本研究では、この制度における対象農地への直接支払額算定のためのシステムを、Arc Viewを用いて開発し、それによるシミュレーションを行った。 2.地目別・傾斜度別に直接支払額の単価が異なっていると、団地の括り方によって支払額の総額に差が出てくる。この問題に関して、われわれが開発したシステムを用いて詳しく分析した。同様のことは、測定単位(圃区)をどのように設定するかによっても発生する。 3.農業センサスデータを、現時点で整備されているデジタルマップとGIS上でリンクさせることにより、その利用可能性について検討した。その結果、市町村別データの場合、例えば奈良県を対象にしたときには、2(8160)163の市町村でリンクができないことが、また、集落データの場合、同県T村を対象にしたとき、数集落でリンクができないことが明らかとなった。 4.農業センサスの集落データと集落デジタルマップとのリンクは、地域農業分析にとって基本的なデータ条件を構成するため、行政による全国的な整備が望まれる。
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