研究課題/領域番号 |
11460105
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
横川 洋 九州大学, 農学部, 教授 (30007786)
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研究分担者 |
胡 柏 九州大学, 農学部, 助教授 (80248624)
甲斐 諭 九州大学, 農学部, 教授 (70038313)
辻 雅男 九州大学, 農学部, 教授 (90284554)
岩元 泉 鹿児島大学, 農学部, 教授 (10193773)
安部 淳 九州大学, 農学部, 助教授 (30136543)
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キーワード | 地域農業環境プログラム / 協力原則 / 汚染者負担原則 / 共同負担原則 / 環境保全型農業 / 有機農業 |
研究概要 |
本研究の目的は、慣行的農業から環境保全型農業への転換促進のための地域農業環境プログラム形成の原理と条件の解明である。対象地域は九州・沖縄という広域であり、研究者は代表者・分担者を合わせて15名の多数にのぼる。研究者の役割を(1)総括、(2)総論、(3)個別地域論の3部門に分割して研究を進めた。研究会を2回開催し、この3月には第3回目の研究会を予定している。 (1)代表者による総括研究では、主に地域農業環境プログラム形成の原理について解明が進んだ。代表者の従来の研究により農業環境政策の経済的手段について汚染者負担原則と共同負担原則が解明されていたので、次に直接規制の実効性を保証する原理の解明が必要だったが、それが協力原則であることが分かった。この原則に関してはドイツの水質保全事業の分析により解明が進み、成果を4月の日本農業経済学会で公表する予定である。また、わが国畜産経営の公害防止協定の分析により、直接規制の地域での実施構造に関して一定の解明が進んだので、分担者との共著で同じく日本農業経済学会で公表予定である。 (2)総論に関しても、環境保全型大規模経営論については研究分担者により昨年10月の九州農業経済学会のシンポジウム報告という研究成果が現れている。環境保全的土地利用方式論、低投入農業論についても研究が進んでいる。 (3)個別地域論については、佐賀・中山間地域農業論、熊本・阿蘇グリーンストック事業論、宮崎・綾町農業論、鹿児島・有機農業論、沖縄・赤土流出防止型農業論、草地畜産農業論、山間農村保全地域農業論、バイオマスエネルギー農業論などの研究が進んでいる。
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