研究分担者 |
唐橋 需 鳥取大学, 農学部, 教授 (70294345)
田熊 勝利 鳥取大学, 農学部, 教授 (40032297)
吉田 勲 鳥取大学, 農学部, 教授 (40038237)
長谷川 紘一 鳥取大学, 農学部, 助教授 (10039331)
服部 九二雄 鳥取大学, 農学部, 教授 (00032300)
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研究概要 |
川尻は前年度に購入したGPS受信機を使用して山間集落の水田と水源に関する位置情報の調査方法を開発する為の試行を行ない、一定の成果を得た。吉田は前年度に引き続き、私都谷の明辺地区の人口動態調査を行なった。また、2000年10月に発生した鳥県西部地震による中山間地の被害調査をも行なった。唐橋と三竿は中山間地域における水田ケイハン草刈作業の軽作業化を図るために、四国農業試験場で、開発・試作された動力分離型刈払い機と手押し式草刈機を調査して、動力分離型・手押し式兼用機を試作し、作業に供した結果、運搬時は手押し式とするが、作業時には動力分離型として使用する方法がよいと考えられたので、ケイハンの天端および犬走りから、法面を処理する改良動力分離型刈払い機を開発・試作した。田熊は耕作放棄水田土壌の物理性や強度,有機物などについて土壌の経年変化から検討を加えた。服部と緒方は農業水利事業の功績により義人として祀られるようになった鳥取県八頭郡郡家町の安藤伊右衛門の功績と,その功績が現代の郡家地区に与えている影響について調査した.その結果,歴史的農業水利事業は,受益地区内・外における農業生産体系の違いを生じさせ,さらには文化面にまで影響を与えていることがわかった.つまり,農業を生業としない住民が増加し,地域の様相が変化した今日においても,歴史的農業水利事業を原因として発生した文化は,この事業と地区住民を強く結び付けるきっかけになり,事業の経緯並びに効果を自然な形で祭りの参加者である地区住民に浸透させ続けていることがわかった.また,地域間,地区間のコミュニティ形成にも少なからず影響を与える要因になっていることがわかった。長谷川は昨年と同様な実験を繰り返した。原田は猪迫の研究を引き次いで、同様の実験を繰り返した。
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