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1999 年度 実績報告書

温度センサー・タンパク質の同定と解析ー鶏精子の可逆的不動化現象をモデルとしてー

研究課題

研究課題/領域番号 11460130
研究種目

基盤研究(B)

研究機関宮崎大学

研究代表者

芦沢 幸二  宮崎大学, 農学部, 助教授 (60128353)

研究分担者 續木 靖浩  宮崎大学, 農学部, 助手 (00236928)
キーワード鞭毛運動 / カルシウム / 運動調節 / 情報伝達
研究概要

Phosphodiesterase(PDE)の阻害剤である8-methoxymethyl-IBMX、vinpocetine、trequisin及びdipyridamoleの添加が、鶏精子の運動性に及ぼす影響を検討した。各阻害剤を添加して5分後の正常精子の運動性は、30℃では、いずれも60%前後の値を示し、添加濃度が異なっても明らかな影響は観察されなかった。一方40℃では、いずれの濃度域とも運動性は完全に抑制されていた。40℃において、不動化を起こしている正常精子に2mMのCa^<2+>を加えると、運動性が回復した。その後、阻害剤を添加すると、いずれも運動性は著しく抑制された。Ca^<2+>の代わりにプロテインホスファターゼ阻害剤であるカリクリンAと阻害剤を加えた場合も、ほぼ同じ値を推移した。除膜精子に、各阻害剤を添加して5分後の運動性は、30℃では、いずれの阻害剤とも、添加濃度による影響は見られず、60%前後の値を維持していた。一方40℃では、いずれの濃度域とも運動性は完全に抑制されていた。30℃と40℃における阻害剤添加5分後の正常精子内ATP濃度は、8-methoxymethyl-IBMX及びvinpocetine添加区では、無添加の対照区に比べて差異は認められなかった。これに対して、trequisin添加区のATP濃度は著しく低下した。
以上の結果から、PDE阻害剤単独の添加は、鶏精子の運動性に影響を与えないことが明らかになった。しかし、Ca^<2+>などで運動が賦活化された精子の運動維持に、PDEは関与しているものと推察された。 9920590FA01 00004精子

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ashizawa K. et al.: "In Vitro effests of β-sarotene for the mothlity ATP and inthacellular free Ca^<2+> concentrations of fowl spernatozoa."Mol.Reprod.Pevelop.. (in press). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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