研究課題/領域番号 |
11460131
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
天野 卓 東京農業大学, 農学部, 教授 (90078147)
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研究分担者 |
安部 良 東京農業大学, 農学部, 教授 (20159453)
野村 こう 東京農業大学, 農学部, 講師 (60277241)
横濱 道成 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (40220561)
林 智人 東京理科大学, 生命科学研究所, 助手 (90297630)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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キーワード | ヤギ / 閉鎖繁殖 / 系統造成 / MHCクラスII / スーパー抗原 / 乳房炎 / マイクロサテライトマーカー / 血液蛋白多型 |
研究概要 |
1 ヤギ系統の維持と生産 MHCクラスIIハプロタイプをホモ型に固定した3系統についての計画交配により、各系統の個体数の増加と世代更新を行った。東京農業大学生物生産学部動物資源学研究室ではこのうち2系統につき、血漿および血球蛋白27遺伝座位の変異を検索し、PA-3およびAlpの2座位において多型を見出した。2系統における多型座位の割合および平均ヘテロ接合体率を算出したところ、それぞれ0.074〜0.037、0.0239〜0.0049と、系統により斉一化に差異が生じていることを明らかにした。また同大学農学部家畜育種学研究室では3系統につきマイクロサテライトマーカーを使用した個体識別と親子判定を行った。様々な染色体上に存在する50種のマーカーを使用したところ、このうちMCHII-DRマーカーの単独使用、またこの他の18マーカーの組み合わせ使用により3系統のヤギの識別に成功した。また系統別に4〜5マーカーの組み合わせで複数候補から父親を特定することを可能にした。3系統のヤギの平均ヘテロ接合体率は0.245から0.292で、これはザーネンの0.535より低く、シバヤギの0.253と同程度であった。 2 細菌性乳房炎発症におけるスーパー抗原の関与 東京理科大学生命科学研究所では泌乳期の上記ヤギ乳房内にスーパー抗原を直接投与することにより、乳房炎様の臨床症状を誘導することに成功した。このとき乳腺T細胞はスーパー抗原依存的な活性化を起しており、これらのことから少なくともスーパー抗原を産生する黄色ブドウ球菌に起因する乳房炎に、同抗原が関与している可能性が示唆された。また現在までのところMHCクラスIIハプロタイプ依存的なTCRVβの偏りは認められていない。
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