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1999 年度 実績報告書

発生および老化におけるリボリームタンパク質L4遺伝子のアポトーシス誘導作用

研究課題

研究課題/領域番号 11460135
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

中山 裕之  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40155891)

研究分担者 鈴木 正寿  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (70302594)
尾崎 博  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30134505)
西原 真杉  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (90145673)
キーワード5アザシチジン / リボソームタンパク質L4 / 胎仔 / アポトーシス / 老化 / 脳
研究概要

我々はすでに5アザシチジン(5AzC)誘発アポトーシスに関連する遺伝子のクローニングを行ない、アポトーシスが実行される直前にリボソームタンパク質L4(rpL4)が発現を増加するという結果を得ている。このクローンをhamoagglutinin(HA) 遺伝子とともにCOS-7細胞にトランスフェクトし、培養したところ、48時間後にHAタンパク質の発現増加と明瞭なDNAの断片化が観察された。以上の結果より、5AzC誘発アポトーシスにおけるrpL4の関与が示唆された。また、このクローンよりrpL4のプローブを作製し、in situ hybridyzationを行った結果、投与後12時間に、5AzC処置および無処置ラットおよびマウス胎仔(胎齢11日)の神経組織と肝臓で強いシグナルが認められたが、このシグナルとアポトーシス発現部位との関係は明らかではなかった。次年度は各種胎齢の胎仔および新生仔から老齢までのラットとマウスを用いてrpL4の発現を調べる予定である。
さらに様々な動物種でのrpL4の発現を調べるために、とくに老齢で痴呆様症状をを呈しているイヌ、サルについて脳組織でのアポトーシスを検索した。この結果、老齢犬で加齢および痴呆様症状の増悪に伴って脳細胞のアポトーシスが増加していた。また、痴呆様症状を示した超高齢(35歳以上)のカニクイザルで進行性核上麻痺と考えられる症例を見い出した。これらの老齢動物は次年度における研究(老齢動物の脳におけるアポトーシスとrpL4発現との関係)の優れた材料となるであろう。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kiatipattanasakul,W,Nakayama,H 他: "Abnormal neuronal and glial argyrophilic fibrillary structures in the brain of an aged albino cynomolgus monkey"Acta Neuropathologica. (発表予定). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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