研究課題/領域番号 |
11460152
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
守屋 和幸 京都大学, 情報学研究科, 教授 (90159195)
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研究分担者 |
沼田 邦彦 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (30026405)
荒井 修亮 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (20252497)
酒井 徹朗 京都大学, 情報学研究科, 教授 (10101247)
木庭 啓介 京都大学, 情報学研究科, 助手 (90311745)
吉村 哲彦 京都大学, 情報学研究科, 助手 (40252499)
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キーワード | 林内放牧 / GPS測位記録 / 植生調査 / 環境教育支援システム / 脂肪交雑 / 画像解析 |
研究概要 |
本年度の研究実績は以下のとおりである。 1.林内放牧牛の行動と植生との関連性 スギ人工林内に放牧された牛にGPS首輪を装着し、1週間(5分間隔)および1ヶ月(10分間隔)にわたりGPS測位記録を収集し林内における牛の長期間の移動履歴を解析した。あわせて、当該試験地内に79ポイントの植生調査地点を設定し、4月、5月、8月および9月に調査地点ごとのススキ、ワラビ、つる性植物、草本類、木本類のC(被度)×H(平均草丈)を算出し、これらの時間的変化量と牛の移動履歴との関連性を調査した。その結果、当該試験地内では牛が頻繁に訪問し採食を行っているエリアとほとんど訪問していないエリアが存在していることが明らかとなった。また後者については、植生の特徴として木本類、特に有棘類が多く繁茂していた。 2.環境教育支援システムの実証実験 PDA・GPSを組み合わせたフィールドでの環境教育支援システムと、当該フィールドを全方位カメラで撮影し、計算機上でWalkThroughを可能とした仮想空間における環境支援システムについて、それぞれ60人の被験者を用いてこれらの環境教育支援システムの有効性に関する実証実験を行った。また、分散仮想空間による協調型環境教育支援システム(DigitalEE)を介した、実空間における学習者と遠隔地の学習者との双方向の協調学習の効果について発話履歴の分析を通して検討した。 3.牛ロース芯断面画像からの脂肪交雑の客観的評価法の検討 牛枝肉横断面からのロース芯部分の自動抽出のための処理方浩を検討した。さらに、得られたロース芯部分の画像を判別二値法で二値画像に変換し、各種の画像特徴量を抽出した。これらの画像特徴量を用いたBMSNoの推定精度について検討を加えた。
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