研究分担者 |
小野寺 悟 岩手医科大学, 医学部, 講師 (40137493)
渡部 剛 旭川医科大学, 医学部, 教授 (80220903)
葉原 芳昭 北海道大学, 大学院・獣医学科, 教授 (30142813)
宮田 節也 岩手医科大学, 医学部, 助手 (30316351)
斎野 朝幸 岩手医科大学, 医学部, 助手 (40305991)
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研究概要 |
【研究内容】 ●イメージング用の、生きた状態の細胞・組織標本を作製した。<<上皮組織:角膜上皮、ニューロン:脊髄後根神経節,上頚神経節、腺細胞:涙腺,ハーダー腺、筋肉細胞:培養心筋細胞,血管平滑筋、単離細胞:肥満細胞>> ●空間的・時間的解像度に優れたリアルタイム共焦点レーザー顕微鏡を用いて、細胞質と細胞核における細胞内カルシウムイオン濃度と一酸化窒素濃度の動態の可視化をおこない、各種条件における細胞応答を観察した。 【結論】 ●細動脈のカルシウム動態を観察し、刺激物質による反応性の違いや薬理作用を明らかにできた。 ●末梢神経組織におけるニューロンとグリア細胞、神経周膜細胞ではATPに対する反応が異なることが示された。 ●心房筋と心室筋では、カルシウム上昇パターンに関して相違が認められた。 ●細胞内カルシウムイオンの動態に加え、NOの濃度測定が可能になった。 ●光刺激によってカルシウム応答が刺激あるいは抑制されることが示された。 ●光刺激による細胞障害に、NOS非依存性のNO産生が関与している可能性が示唆された。 ●光障害防止には、レーザーパワーを落とすのが最善で、抗酸化剤などによる細胞保護作用は照射強度が低いときに有効であった。 ●Gタンパク質とInsP3を介するカルシウム上昇は、核膜周辺部から始まることが示された。 ●角膜上皮において,細胞成熟度に応じて細胞間カルシウム伝達に相違が認められた。 ●肥満細胞で,細胞内カルシウムイオンの動態に加え、果粒放出の同時観察が可能となった。
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