様々な生理機能を調節する細胞内Ca^<2+>シグナルは極めて重要な生物学において課題でる。Ca^<2+>1シグナル研究の現状に立脚し、(1)リアノジン受容体サブタイプ機能の分子及び固体レベルでの解析、(2)細胞表層膜と細胞内Ca^<2+>ストア膜の近接構造の分子構築の解析を行うことにより、細胞内外から動員されるCa^<2+>の生物学的意義や分子機構を明らかにすることが本研究の目的である。 (1)に関する研究として、2型リアノジン受容体や変異導入リアノジン受容体が形成するチャネル特性の検討(Bhat et al.; Hayek et al.)、骨格筋におけるリアノジン受容体の発現と細胞内局在の同定(Flucher et al.)、3型リアノジン受容体欠損マウスの性質の検討(Clancy et al.; Wan et al.)を行い報告した。(2)に関する研究しては、骨格筋三つ組構造に存在する新規膜蛋白であるmitsugumin29の発現と細胞内局在の検討(Komazaki et al.)とその欠損マウスの作製とその骨格筋膜構造の異常(Nishi et al.)を報告した。
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