研究代表者福山は新しい免疫法(SOFISTIC免疫法)を行うため、以下のように、備品機械を購入後これまで2000年2月一杯で、すべての実験準備を完了することができた; (1)ミエローマ細胞PAI細胞、P3U1細胞を東京理科大学新井先生より入手し、HAT感受性を確認後、大量凍結保存した、(2)ヒトおよびマウスリンパ球の培養条件を決めた。ヒトリンパ球の場合、リポポリサッカライド(LPS)、豚草マイトジェン(PWM)、およびIL-4刺激によって、doubling time13時間の良好な成長が見られた。マウスリンパ球の場合、これらのマイトジェンでは活性化できなかったので、型どうりムラミルジペプチドを用いることとした、(3)電気融合装置を用いる細胞融合の至適条件を決めた;細胞数はミエローマ;リンパ球=1(2x10^<Λ5>):1あるいは1:10(1:1がよりよい)、(2)融合メディウムはマグネシウムカルシウムBSAを含む緩衝液で、ソルビトールにて低張にしたもの、(3)パルス条件は直流600vで3ないし6回と決めた。(4)本実験で用いる膜分画によるin vitro免疫法の条件と効率を検討するため、培養神経芽細胞腫SILAより樹立したアルツハイマー病モデル細胞Sp-0細胞クローンを使って予備実験を行なった結果、細胞膜や細胞内オルガネラ様構造を免疫染色する抗体が得られた。研究分担者伏木は免疫原とする試料として病理解剖1例において、大脳の片半球よりさまざまな大脳領域を切り出し、凍結した。
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