研究課題/領域番号 |
11470070
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
奥田 研爾 横浜市立大学, 医学部, 教授 (40124862)
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研究分担者 |
青木 一郎 横浜市立大学, 医学部, 教授 (00184028)
浜島 健治 横浜市立大学, 医学部, 助手 (00114611)
忻 克勤 横浜市立大学, 医学部, 助手 (40301452)
福島 淳 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教授 (00181256)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | ヒト型コドン / 新世代DNAワクチン / 緑膿菌 / HIV / インフルエンザウイルス / エピトープ / サイトカイン発現プラスミド / 細胞障害製T細胞(CTL) |
研究概要 |
我々は病原微生物の感染防御抗原をコードする遺伝子をヒト型化して発現プラスミドに挿入した新世代DNAワクチンを作製し、これが十分な感染防御免疫誘導可能か否か、緑膿菌、HIV、インフルエンザ等を対象に検討を行った。 HIVについてはそのDNAワクチンの投与方法、あるいは各々が約15個のアミノ酸よりなるエピトープをコードしている18個の遺伝子を直列につなげることによる免疫原性、有効性、安全性の確認実験を行っている。また、妊娠動物へのDNAワクチンが胎盤を通過し、それが強い免疫を生まれた仔にも誘導することができるかどうか等について検討を加え、プラスミド投与による胎児免疫法の可能性を示すいくつかの結論が得られた。更に、経口投与あるいは経鼻的、経皮的、経静脈的あるいは経肛門的などのDNAワクチンの投与ルートの違いが粘膜免疫、全身性の免疫あるいは局所免疫等にどのように影響するかをも検討し、それぞれについていくつかの知見を得ることが出来た。インフルエンザウイルスワクチンの研究については、細胞障害性T細胞(CTL)を活性化することを目的で、ウイルス内のコア部分を構成するM蛋白を発現するDNAを今回新たに構築し、これがインフルエンザの変異にも対応可能であることを観察した。以上の結果は、今後これらいわゆるヒト型化コドン多価DNAワクチンが種々の微生物に対する新世代DNAワクチンとして極めて有効であることを示唆している。
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