• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

複合型レトロウイルスとB型肝炎ウイルスmRNAの細胞側輸送因子

研究課題

研究課題/領域番号 11470079
研究種目

基盤研究(B)

研究機関北海道大学

研究代表者

志田 壽利  北海道大学, 免疫科学研究所, 教授 (00144395)

キーワードレトロウイルス / B型肝炎ウイルス / mRNA輸送
研究概要

本研究課題はヒト白血病ウイルス(HTLV-1)とエイズウイルス(HIV),B型肝炎ウイルス(HBV)のmRNA輸送に関する細胞因子の研究であるが、今年度はHTLV-1/HIVについての結果が出た。HTLV-1/HIVの輸送因子であるRex/RevはmRNA上で多量体化することが、mRNAを輸送するために必要である。我々はRev/Rexの主要コファクターであるhCRM1がこの多量体化に必須であることを報告してきた。今年度はラットrcrm1cDNAをクローニングしてhcrm1と比較することによって以下の結果を得た。1.rCRM1とhCRM1は97%のアミノ酸が一致する。2.hCRM1はRev/Rexの両方の活性を支持するがrCRM1はRexの活性をほとんど支持しない。この原因を追求したところ、rCRM1はRex蛋白と結合し、核外移行を促すが、Rexを多量体化させることができないことが分かった。さらにRev/Rexとの結合と多量体化促進能はCRM1内の別のドメインが担うことが明らかになった。これらの結果はCRM1の多量体化支持能はRexとの結合能とは独立した機能であることを示唆している。さらに、RexがHTLV-1 RNAを輸送するためには、単にCRM1がRexの核外移行行配列(NES)に結合して、核外に運ぶだけでは不十分であり、より高次の相互作用を通じてRexを多量体化させることが必要であることを示している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shida, H.: "Regulation of mRNA transport of human retroviruses"Recent Research developments in Virology.. (In press.).

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi