研究概要 |
1.前年度に発見した多型マーカーYfm1について,ヒトY染色体のゲノム構造との関連を調べ,ゲノムDNAを鋳型にして合成したPCRプライマーが,男性に特異的であること,男性に多型が認められることを更に調査するとともに,独立の200名の男性から得られたゲノムDNAを用いて,各対立遺伝子頻度を調査し,利用可能な新しい多型マーカーとして確立した(松木)。 2.Y染色体特異的な四塩基繰り返し配列を含むDNA多型マーカー三種類をDNAデーターベース上に発見し,DYS441, DYS442, DYS443, DYS444, DYS445と命名し報告した(飯田・松木)。 3.類人猿の資料を用いて,Yfm1, DYS441, DYS442, DYS443, DYS444, DYS445, DXS10011などの新しく発見したマーカーや既報のDYS19などの分布について調査を始めた(松木)。 4.一昨年に報告したDXS10011の日本人データーベース構築に際して,繰り返し配列部位の近傍に一塩基付加された変異型が約1600染色体に3個確認された(松木)。
|