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2001 年度 実績報告書

HCV感染における血中および肝における細胞性免疫応答の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11470136
研究機関自治医科大学

研究代表者

井廻 道夫  自治医科大学, 医学部, 教授 (70134228)

研究分担者 中村 郁夫  自治医科大学, 医学部, 講師 (40251243)
キーワードC型肝炎 / ヘルパーT細胞 / インターフェロンγ / インターロイキン4 / インターロイキン10 / C型肝炎ウイルス
研究概要

インターフェロン治療前のC型慢性肝炎患者17例で末梢血単核球および肝浸潤単核球のHCV抗原に対するサイトカイン産生細胞応答を検討した.末梢血単核球および肝浸潤単核球をHCVコア抗原およびNS3抗原で刺激し,IFN-γ産生細胞数,IL-4産生細胞数,IL-10産生細胞数をELISPOT法により算定した.これらの結果と肝の炎症,線維化の程度,血清HCV RNA量の関係を検討した.肝浸潤単核球には多数のHCV抗原特異的IFN-γ産生細胞とIL-10産生細胞が存在し,IL-4産生細胞数はそれらと比べ極めて少なかった.肝浸潤単核球のHCV抗原特異的IFN-γ産生細胞数と末梢血単核球中のHCV抗原特異的IFN-γ産生細胞数,肝浸潤単核球のHCV抗原特異的IL-10産生細胞数と末梢血単核球のHCV抗原特異的IL-10産生細胞数の間にはそれぞれ正の相関が認められたが,肝浸潤単核球には,末梢血単核球と比べると濃縮される形でHCV特異的サイトカイン産生細胞が存在した.更に,肝浸潤単核球においては,HCVコア抗原特異的IFN-γ産生細胞の数がIL-10産生細胞数よりも多かった.しかしながら,肝浸潤単核球のHCV抗原特異的な各サイトカイン産生細胞数と肝の炎症,線維化の程度,血清HCV RNA量の関係の間には有意な相関関係は認めなかった.有意な相関が認められなかった理由としては,肝組織におけるHCV抗原特異的サイトカイン産生細胞はお互いに影響を与えながら,複雑に組織障害,ウイルス排除に関与していることが考えられる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Izumi M: "Rapid decrease of plasma HCV RNA in early phase of twice daily administration of 3 MU doses interferon-β in patients with genotype 1b hepatitis C infection. A multicenter randamized study"Digestive Diseases and Sciences. 46. 516-523 (2001)

  • [文献書誌] Hiroishi K: "Differential effect of cytotoxic T lymphocyte variant epitopes on generation and cytotoxicity in chronic hepatitis C virus infection"Hepatology Research. (発表予定).

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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