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2000 年度 実績報告書

夏型過敏性肺炎の病因、病態に関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11470141
研究機関熊本大学

研究代表者

安藤 正幸  熊本大学, 医学部, 教授 (00040204)

研究分担者 菅 守隆  熊本大学, 医学部, 助教授 (20154437)
キーワード夏型過敏性肺炎 / BAL / PCR / Trichosporon T.asahii / Trichosporon T.mucoides
研究概要

我々は、Trichosporonに特異的なプライマーおよびプローブを用い、PCR-southern blot hybridization法よって、Trichosporonを遺伝子レベルで検出する方法を確立し、
1.TrichosporonとCryptococcus neoformanceを制限酵素で切断することによる鑑別
2.夏型過敏性肺炎のマウスモデルにおいて抗原チャレンジ後マウスBAL液からのTrichosporon検出
3.夏型過敏性肺炎患者BAL液からのTrichosporon検出
4.夏型過敏性肺炎患者自宅から採取した室内気中粉塵からのTrichosporon検出を行なった。
Trichosporon検出におけるPCR-southern blot hybridization法の感度は、臨床応用レベルで問題なかったが、Trichosporon属の菌全てを検出してしまうため疾患特異性の低下と疑陽性率上昇を招いていると考えられた。また、検出に数日かかり、一度に処理可能なサンプル数が少ない点が臨床応用を考えると問題であると考えられた。そのため、PCR-southern blot hybridization法に代わる方法としてPCR-ELISA法のTrichosporon検出への応用を試みた。
PCR-ELISA法ではPCR-southern blot hybridization法と比較し、
1.Trichosporon属の菌種特異的なプローブを使用し、夏型過敏性肺炎の原因であるT.asahiiおよびT.mucoidesの鑑別が容易に出来る点
2.検出にかかる時間が1/2に短縮され、更に一度に処理できるサンプルが8倍に増えた点が改善された。また、PCR-ELISA法での検出感度はPCR-southern blot hybridization法と同等であった。現在このPCR-ELISA法を用い、主に夏型過敏性肺炎患者BAL液からのTrichosporon検出を行なっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 安藤正幸: "過敏性肺炎の病態と治療"日本内科学会雑誌. 89. 49-52 (2000)

  • [文献書誌] 安藤正幸: "過敏性肺炎の病態と治療"日本医真菌学会雑誌. 41. 137-141 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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