研究課題/領域番号 |
11470149
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
武田 英孝 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70245489)
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研究分担者 |
鈴木 重明 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50276242)
傅法 倫久 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50306700)
伊藤 義彰 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90265786)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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キーワード | アストロサイト / ニューロン / グルコース / グリコーゲン / ピルビン酸 / 乳酸 / MTT / Alamar Blue |
研究概要 |
(1):ラット培養初代ニューロン(以下N)では電位感受性Na^+チャネルの持続開口やNa^+イオノフォアを通じたNa^+ influx自体が細胞障害を来たす。 (2):ラット培養アストログリア(以下A)においてもNa^+ influxがミトコンドリア機能障害から細胞死を惹起するが、Nとは細胞障害におけるNa^+ influxの役割が異なる。 (3)細胞内redox stateはエネルギー産生の準備状態を示す。代表的なredox indicator色素である3-(4,5-dimethylthiazol-2-yl)-2,5-diphenyltetrazolium bromide (MTT)還元反応の基質特異性(すなわちエネルギー産生の基質特異性)をAとNにおいて比較検討した。グルコースによるMTT還元(タンパク量あたりで標準化補正)は、Aにおいて有意にNより高く、グルコースをエネルギー産生の基質として考えた際に、Aがより効率的に使用できる可能性が示された。脳内のグルコース利用についてはAが優位であり、Nはむしろ解糖系末端の中間代謝物質(乳酸/ピルビン酸)をTCA回路において利用している可能性を示した。 (4)新奇蛍光redox indicatorであるAlamar Blueを用いて同様の検討をした。Alamar BlueはMTT以上に鋭敏に細胞内redox stateを捉えることが可能であり、Aでは細胞内グリコーゲンの蓄積量が大きな影響を有する。すなわちグリコーゲンの有無によって、エネルギー産生の主体が、解糖系/TCA回路の間でダイナミックに変化する。虚血性のエネルギー代謝破綻時にもAが耐性を有することの側面を示すものと考えられた。虚血時(脳梗塞)のグリア細胞の耐性機構の解明と、神経細胞保護治療に寄与する知見と考えられた。
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