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1999 年度 実績報告書

ラミニン2欠損筋ジストロフィーとライ病に共通する末梢神経髄鞘形成不全の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 11470151
研究種目

基盤研究(B)

研究機関帝京大学

研究代表者

松村 喜一郎  帝京大学, 医学部, 助教授 (50260922)

研究分担者 山田 広樹  帝京大学, 医学部, 助手 (90260926)
キーワード髄鞘形成 / 先天性筋ジストロフィー / ライ病 / laminin-2 / dystroglycan / シュワン細胞
研究概要

laminin-2欠損先天性筋ジストロフィーとライ病はともに末梢神経髄鞘形成不全をその特徴とする.最近,末梢神経内膜基底膜のlaminin-2とシュワン細胞膜のdystroglycan複合体の相互作用がその共通の分子発病機序として注目されている.本研究では末梢神経の髄鞘形成におけるdystroglycan複合体の役割を明らかにすることを目的として,シュワン細胞dystroglycan複合体の分子構築を検討した.β-dystroglycanとDp116(分子量116kDaのdystrophinホモローグ)の末梢神経における局在を免疫電顕で観察した.β-dystroglycanとDp116の融合蛋白を作製,両者の結合をブロットオーバーレイ法で検討した.末梢神経抽出液を用い,抗β-dystroglycan抗体で免疫沈降実験を行った.β-dystroglycanとDp116はシュワン細胞の外膜に共在した.β-dystroglycanはDp116と結合しその結合部位は2ケ所あった.免疫沈降ではごく少量のα-dystroglycanがβ-dystroglycanと共沈したが,Dp116とlaminin-2は沈降しなかった.これらのことは(1)シュワン細胞においてdystroglycan複合体はDp116により裏打ちされている,(2)しかしシュワン細胞のdystroglycan複合体は骨格筋のそれに比べてはるかに脆弱である,ことを示唆した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Saito F et al.: "Characterization of the transmembrane molecular architecture of the dystroglycan complex in Schwann cells"Journal of Biological Chemistry. 274. 8240-8246 (1999)

  • [文献書誌] Shimoji Y et al.: "A 21-kDa surface protein of Mycobacterium leprae binds peripheral nerve laminin-2 and mediates Schwann cell invasion"Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.. 96. 9857-9862 (1999)

  • [文献書誌] Matsumura K et al.: "Sarcoglycan complex :a muscular supporter of dystroglycan-dystrophin interplay?"Cellular and Molecular Biology. 45. 751-762 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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