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1999 年度 実績報告書

ピリミジン系抗癌剤の副作用予防のための基礎研究-ピリミジン代 謝異常の遺伝子解析-

研究課題

研究課題/領域番号 11470173
研究種目

基盤研究(B)

研究機関名古屋市立大学

研究代表者

和田 義郎  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (30004849)

研究分担者 幸脇 正典  名古屋市立大学, 医学部, 研究員
浜島 直樹  名古屋市立大学, 医学部, 研究員
鷲見 聡  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (20305527)
キーワードジヒドロピリミジナーゼ / ジヒドロピリミジン尿症
研究概要

ジヒドロピリミジナーゼ(DHPase)遺伝子解析
DHPaseの活性は末梢血には存在しないため、その酵素活性測定には肝臓組織が必要である。肝臓組織の採取は患者に負担になるため、無症状のジヒドロピリミジン尿症でのDHPaseの活性測定は事実上困難である。従って、ジヒドロピリミジン尿症の確定診断には遺伝子解析が最も適していると考えられる。しかし、従来のゲノムDNAによる分析では、エクソンが10存在するために分析には手間がかかる。我々は、より簡便な遺伝子診断法を確立するため、末梢血よりDHPaseのmRNA解析について検討した。末梢血よりISOGENを用いてmRNAを単離して、RT PCR反応によってcDNAを合成し、4か所にわけて再度PCR反応を行なって、サブクローニング後、シークエンスを行った。この方法を用いて、DHPase欠損症患者の解析を行ったところ、従来のゲノムDNAによる分析と同じ変異を検出することができた(第33回日本痛風・核酸代謝学会総会、2000年2月4日、京都)。従来の報告では、末梢血ではノーザンブロットでDHPaseのバンドが認められなかったが、今回の研究によって、わずかながら末梢血にもDHPasemRNAが存在することが明かになった。従来のゲノムDNAによる分析に比べ、末梢血よりDHPaseのmRNA解析はより簡便であり、臨床応用が期待できる。今後、この方法を用いて、5-FUの副作用が出た患者について遺伝子解析を行う予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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