研究課題/領域番号 |
11470187
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
池平 博夫 放射線医学総合研究所, 高度診断機能研究ステーション, 研究員 (50150313)
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研究分担者 |
大須賀 敏明 千葉大学, 理学部, 助手 (80223816)
須原 哲也 放射線医学総合研究所, 高度診断機能研究ステーション, 研究員 (90216490)
棚田 修二 放射線医学総合研究所, 高度診断機能研究ステーション, 研究員 (40116950)
田辺 政裕 千葉大学, 医学部・附属病院, 教授 (10207160)
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キーワード | NMR / 電波顕微鏡 / MRI / 空間分解能 / パルス系列 |
研究概要 |
平成11年度は、現有の研究用MRIと高性能スリューレートの傾斜磁場コイルを用いて、その性能限界の超高空間分解能を追求することにある。初年度の超高空間分解能の具体的達成目標は、50μmを第1段階の目標とし、超高空間分解能達成のためのスピンエコー法パルスシークエンスの作成と、マウスサイズを目標とした小型ボリュウムコイルの試作を行う。これらの、ハード・ソフトウエアを用いたS/N測定と画像の結果から、更なる超高空間分解能の可能性について実験的に検討を行った。 第1段階の研究によって、基礎データとしての技術的に不可欠な情報を得ることができよう。この結果を踏まえて、第2段階の目標を20〜30μmの空間分解能を設定する。1.5Tの磁場でのこの分解能の達成は、1.5Tで期待されるS/Nから考えてほぼ理論的限界値に近く、困難が予想される。今後は、臨床使用を考慮して、1.5Tの臨床用装置で第1段階で作成したパルスシークエンスを施行することによって、臨床応用の可能性を検討する。パルス系列はほぼそのまま使用できると考えられるが、ボリュウムコイルはさらに小型高性能な仕様を要求される。具体的な小型コイルの大きさは、コイル経1cm以下でQ値100以上の高性能が必要であると考えられる。 次年度以降は、高感度プローブの開発と同時に、病理資料を用いて、得られた高空間分解能MRI画像との比較検討を行い、臨床的な技術評価を並行して行う。即ち、初年度の到達目標は平面空間分解能30μm以下の解像力を有するMRI画像の作成を行うことにある。
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