研究課題/領域番号 |
11470188
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉川 宏起 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (10272494)
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研究分担者 |
杉下 守弘 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10114513)
荻野 孝史 国立精神・神経センター, 神経研究所, 室長(研究職) (50185526)
井上 優介 東京大学, 医科学研究所, 講師 (40232566)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 脳 / 定量 / 磁気共鳴スペクトロスコピー影像法 |
研究概要 |
本研究の目的は、脳代謝物を半定量的に解析する我々の簡便法の正確さを評価すること、およびプロトンMRSの脳疾患における臨床使用の可能性を評価することであった。三次元化学シフト映像法(CSI)のデータ収集をPRESSシークェンス(繰り返し時間2000msec、エコー時間30msec、データポイント数2048、スペクトル幅2500Hz、位相ステップ24x24、視野24cm、繰り返し回数1、スライス厚20mm、収集時間19.3分)を用いて行い、水抑制なしのデータを引き続いて同じPRESSシークエンスで収集した(繰り返し時間2000msec、エコー時間30msec、データポイント数2048、スペクトル幅2500Hz、位相ステップ8x8、視野24cm、繰り返し回数1、スライス厚20mm、収集時間2.01分)。水抑制なしで収集時間の短い三次元CSIデータをB0およびB1フィールドの不均一性の補正に用いた。抑制なしの水のスペクトルのピークと信号強度を、それぞれB0とB1フィールドの補正に用いた。位相補正は、水のスペクトルのピークの化学シフトを用いて自動的に行った。B0およびB1の不均一性および位相シフトの補正のための抑制なしの水画像を用いて、健常志願者および脳疾患患者の高度に正確な定量的脳プロトン三次元CSIを収集することが可能であった。しかし、定量的プロトンCSIを臨床検査に適用するためには、高速CSI技術や脳代謝物定量解析ソフトウェアの更なる開発が期待された。繰り返し時間の延長による撮像時間の延長、フリップ角の縮小による低い信号雑音比の低下のために、代謝物のT1値に対する補正が特に困難であった。
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