研究課題/領域番号 |
11470205
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
一瀬 白帝 山形大学, 医学部, 教授 (10241689)
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研究分担者 |
小関 しおり 山形大学, 医学部, 助手 (70312741)
惣宇利 正善 山形大学, 医学部, 講師 (20292419)
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キーワード | トランスグルタミナーゼ / 遺伝子発現 / 放出機構 / 遺伝子ノックアウト / マウスゲノム / XIII因子欠損症 |
研究概要 |
1)内因性にXIII因子Aサブユニット(XIIIA)を産生する巨核球系、単球系細胞株を培養して観察したところ、細胞内のXIIIAタンパク質は培養日数ととも増加し、継代を重ねることによっても発現量が増加した。 2)各種の分化・増殖の刺激によっても発現量は変動するが、その際XIIIA遺伝子のcis-elementへの一部の転写因子の結合量の変化が認められた。 3)XIIIAの細胞内局在を、遠心分画法や蛍光免疫組織学的方法にて観察したところ、最初サイトゾルに分散した染色パターンが、時間の経過とともにフィラメント様構造および核様染色パターンに変化するなど、細胞内での存在様式の大きな変化が見られた。 4)混合実験により、XIIIAはXIII因子Bサブユニット(XIIIB)と複合体を形成すること、それにより安定化されることが確認された。 5)マウスXIIIB遺伝子をノックアウトするためのベクターをES細胞に導入し、相同組換えによって2つのノックアウト細胞株を選択することができた。 6)上記のES細胞から17匹のキメラマウスが得られたので、C57BL/6と交配すると65匹のF1マウスが得られ、現在、genotypeを解析中である。 7)XIIIA遺伝子をノックアウトするためのベクターを数種類作製してES細胞に導入し、延べ2000クローン以上スクリーニングしたが、確かな陽性細胞は得られていない。そこで、標的とする部位を変えた新しいベクターを作製し、現在、相同組換え陽性のES細胞を選択中である。
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